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【俺はミノリたちが世界を救うために犠牲になって欲しくないし、いつまでもそばにいてほしいと思っている】のだが、当の本人たちが俺と同じ考えとは限らない。

でも俺はそんなことのためにミノリたちを死なせたくはない。

たった数日間、一緒に暮らしただけでも俺にとっては、一人一人が大切な家族だ。

だから、俺は絶対に旅には出ない。俺は心の中でそう決めていたはずだった。


「みんなには悪いが俺はお前らと一緒に旅に出るつもりはない。だけど、モンスターチルドレンを生み出したやつをぶっ飛ばしに行きたい。だから、俺をお前たちの世界に……異世界に連れていってくれ! 頼む、この通りだ!!」


先ほどまで泣いていたはずの俺は本当の土下座をしていた。(頭を地面から数センチ浮かすやつ)

またするとは思っていなかったが仕方ない。これが俺にできる精一杯のことなのだから。俺はミノリ(吸血鬼)の返答を待った。


「頭を上げなさい。あと、あたしの話を最後まで聞きなさい。旅に出るか出ないかは、それから決めてもらって結構よ」


ミノリは、まるで話の続きがあるかのように、そう言うと、俺の頭を撫でてきた。俺は驚きを抱きつつも頭を上げながら。


「まだ話の続きがあるのか?」


ミノリにそう訊いていた。

もし、ミノリの言うことが本当だとしたら、俺は話を最後まで聞かずに「問答無用!」と言って、とある首相を暗殺したやつと同類になってしまうことになる。

俺はそんな風にはなりたくない……いや、なってはいけない。

今の俺にできることはミノリの話を最後まで聞くことだけ……。なら、俺はそれを何が何でもやり通さなければならない。

俺は新たな決意を胸に、ミノリの話を最後まで聞くことにした。


「……やっと落ち着いたみたいね。それじゃあ、さっきの続きから話すわよ」


「ああ、よろしく頼む」


俺がそう言うと今まで静かだった他のみんなが、俺に声をかけてきた。


「ナ、ナオトさん! 大丈夫ですか?」


「ナオ兄、落ち着いた?」


「兄さん、無理しないでくださいね?」


「マスター、あまり無茶をなさらないでください」


こいつらは本当に俺のことを心配してくれているんだな……と俺は改めて知ったが。


「だ、大丈夫。大丈夫だから、あんまり近づくなよ。お願いだから……」


俺の顔をマジマジ見るのはやめてほしい。

どうしてかって? それはみんなの視線が眩しいというか、なんというか……うーん、うまく言えないがみんなにそうされると、とても恥ずかしくなってくるから……かな? まあそんな感じだと思う。

うん、きっとそうだ。あは、あはははは……。俺は自分にそう言い聞かせたが、彼女らは違った。


「ナオトさん、もしかして私のこと、嫌いなんですか?」


「え? ナオ兄って、私と話すの嫌なの?」


「兄さん! 私のどこがダメなんですか! 言ってくれないと分かりませんよ!!」


「マスター、私に改善すべき点があるのでしたら、どうぞ仰ってください。直ちに改善いたします」


ま、まずい、このままだと俺は壁際に追い込まれてしまう……。

四人ともさっきよりおかしくなっているのは、一目瞭然。

それにこのままでは、俺がみんなと話したくないという誤解は一向に解けない! どうする! 考えろ、俺!!

俺は必死になって迫りくる四人をなんとかしようとしていた。しかし、そんな俺の努力は一瞬で無駄になった。


「あんたたち! いい加減にしなさああああああああああい!!」


そう言いながらミノリは俺の腕を取ると背負い投げをして、床に叩きつけた。


「グハァ!!!!」


幸いにも血は吐かなかったが床に叩きつけられたダメージで噴き出してしまった。(唾液を)だが、投げられる瞬間、俺はミノリの膨らみかけの胸に一瞬、触れてしまった……。

別にやましい気持ちはない。ただそこに胸があったから、触れてしまっただけであって、俺は何も悪くない。

俺は少しの間、そのダメージのせいで動けなかったが、その間ミノリは全員を正座させて説教していた。

みんなは落ち込んでいたが俺は、あいつを信頼している。そうだな、例えるなら……。

俺をターゲットにしているスナイパーが撃った弾に俺が気付いておらず、このままでは俺が確実に死ぬ絶体絶命の状況に駆けつけてスナイパーが放った弾を左手の人差し指と中指で受け止めた後。


「あたしの未来の夫を狙撃しようだなんて、そこらへんにいる虫よりバカなんじゃないの!」


そのまま、その弾丸を上に投げ、くるくると宙を舞う弾丸が地面に落ちる前に、こう言い放つ。


「地獄でその罪を償いなさい!! そして二度とあたしの未来の夫を狙撃しようだなんて思わないことね!」


その後、弾丸が地面に落ちると同時にこう叫ぶ。


「必殺……! インフェルノメテオスマッシュ!!」


ミノリの拳から放たれた一撃はスナイパーの額を見事に貫いた。ミノリは俺を見ながら。


「あんたの背中は、あたしが必ず守るから、慢心だけはしないでね?」


そして俺はミノリと共に数々の困難を乗り越えていくのであった……。

____とまあ、俺にとってのミノリはこんな感じのやつだ。

大袈裟だって? まあ、そこは勘弁してくれ。これでも少しは自重した方なんだから……。

俺はミノリのことを家族だと思っているが本当はよく分からない。

俺に【幼い頃の記憶の一部がない】のと関係しているのかもしれないができるだけ、そのことは考えないようにしている。

ダンボール箱の中に入っていた〇〇とその同類たちと共に異世界を旅することになった件 〜ダン件〜

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