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ーーガチャ
「よ〜。メシ持ってきてやったぞ、いい子にしてたか?」
「ふざけるな、おれをいくつだと思っているんだ」
「獣人は見た目で判断しづらいからなあ〜〜」
軽口を叩きつつ、アメリカは手に持っていたお盆をベッドのサイドテーブルに置いた。
……粥か。そういう気遣いはできるんだな、こいつ。
「ほれ、食え」
「……盛っていないだろうな」
「んなことしねえよ。それとも俺がそんな事するような外道に見えるのか?」
「あぁ」
「ひっど、恩人に向かって容赦ねえなこいつ」
「まあ、それについては一応感謝はしている」
「一応かよ」
うるさい奴のことは放っておいて、早速お盆の上の匙を手に取り両手を合わせる。
「いただきます」
……あったかいご飯なんていつぶりだろうか。
そっと粥をすくって、期待を膨らませながら口へと運ぶ。
「、あちっ」
熱かった…。二口目はきちんとふーふーしてから食べた。
久しぶりに食べたたべものは、薄味ではあるものの、とても美味しく感じた。
「ーーご馳走様でした。なかなかおいしかったぞ」
「おう。……お前さ、ほんとは5歳児とかなんじゃねえの?」
「は?」