「…ん…」
朝が来た
司が起き上がった
「…るい、るーい…」
隣にいる類を起こそうとする
「ん…あと100分…」
「…」
呆れながらもふっと微笑んで、司は先に身支度を始めた
「司くーん、類くーん!!起きたー?」
ドア越しに元気なえむの声が聞こえる
「あぁ!!おはよう!!類はまだ寝ているからもう少し寝かせてやれ」
「おはよう!!わかった!!寧々ちゃーん、司くん起きたよ!!」
「今日もあるけど、身体大丈夫そ?」
「いつもよりかはな!!」
「全く…前みたいになんないようにね」
「承知した!!」
「あっさごはーん〜♪」
「あ、ほら類も起こしてきて」
「あぁ」
寧々とえむはダイニングへ行き、司は部屋に戻る
「類…起きてるか…??」
「…」
また寝たようだった
「朝ごはん食べるぞー…」
「ん…」
「(起きない…)」
「ねぇ…るい…」
耳元で囁いた瞬間
「…あーもう、朝から変なスイッチを入れないでくれるかな…」
ようやく類が起きてきた
「おぉ!!起きたか!!寧々とえむも下で待ってるぞ!!」
「…そーいうとこだよねぇ」
「む?」
2人は下に降りていく
「あ、類やっと起きた」
「類くんおはよー!!」
「おはよう」
4人の朝が始まった
「…さてと、今日はここの組織をぶっつけてほしいらしい。 期間は約1週間、じっくりと作戦を練って駆け込め、だそうだ」
「うわ…なにそこ、崖の近くじゃん」
「中々広い範囲を使うことは出来ないみたいだね…」
「ちっちゃめの倉庫があるね、そこが組織のアジトかな?」
「そうみたいだね…頑丈そうだ」
「あぁ、最近行方不明が多いだろう?その犯人はこいつらだ」
司はそう言って、その組織のメンバーの写真を並べる
「うっわぁ…え、まって女性もいるじゃん」
「そうなんだ、頭の回転が良いらしい。でも見るからに自分の意思でこの組織に入った訳ではなさそうだ」
「うーん…これはかなり難しいぞ」
4人は頭を捻って作戦をねっていった
「よし、じゃぁ今日の6時…暗くなり始めるあたりから出発しよう」
「了解」
「着ぐるみさん呼んどくね〜」
「爆弾いるかい^^」
「さっき要らないと言っただろう!!」
そうこうしている間に、あっという間に6時になった
「…着ぐるみさん来てくれたみたいだよっ」
「あぁ、行くか」
一気に空気が変わる
黒いスーツをまとった4人が家を出る
キキーッ
「到着いたしました」
「ここか…」
「やっぱり、崖に近い」
「落ちないように気をつけないとだね」
「着ぐるみさんありがと!!」
そう言って車から出る
「慎重にな、見張りもいる」
「え??そんな警戒すんの?」
「下手に動くと…!!」
ビュッと何かが飛んできた
「…チッ、早々にバレた」
「隠れられる物がそもそもないし…!!もうこれは直でいっちゃおう」
「あぁ」
「銃弾飛んでくるから気をつけて!!」
「あたし、倉庫の上乗れないか試してみるね!!」
「オレは見張りをやってくる」
「僕は奴の足元に爆薬を付けとくよ、安心してくれ、死にはしない」
「感謝する!!」
そう言って4人はバラバラの方向に散る
「…なっ!!?こいつらワンダーランズ×ショウタイムじゃないか!!?」
奴が司に目を向けた途端
「失礼」
後ろから類が奴の足に、爆薬を素早く付ける
「ステラくん、離れて!!」
「あぁ!!」
ボンッッ!!
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ぁあ”っ!!」
鼓膜を突き破るような声が響き、男が倒れる
「1人!!」
「おっけー!!」
寧々が木の隙間からライフルを打つ
だが避けられる
「くっ、そう簡単に当たらないなら…」
寧々がスーツの内側のポケットから特殊な形の弾丸を出し、ライフルに詰める
「これでも避けれる!!?」
といって引き金を引く
「無駄だy…!…」
避けた瞬間、弾丸の方向が変わり、血しぶきが飛び散り、呆気なく倒れた
「みんなすごい!!よーし、あたしも…!!あっ!!あそこ飛び移れそう…!!」
えむが倉庫の屋根に飛び移ろうとした瞬間
ダンッッ!!
「…えっ??…」
周りを見ていなかったえむは、足を男に打たれた
「…っつ!!」
足が動かなくなったえむは、そのまま崖に落ちていく
「…!!っ危ない!!!!」
寧々が叫ぶ
それに気づいた司が真っ先に飛ぶ
「アーヴィス!!」
司がギリギリでえむをキャッチ出来たが、そのまま足を踏み外してえむを地面に投げて下に落ちる
「…ッ!!つ、ステラくん…っ!!」
「オレは大丈夫だから…!!…」
司はそのまま闇に消えていく
「ステラ!!」
寧々が駆けつけようとすると
「…!!っしまった!!」
囲まれる
「(完全に油断してた…!!)」
辺りを見渡すと、えむは既に気を失わされていて、類も武器を持っていなかったから取り押さえられている
「(やばいやばいやばいやばい…!!)」
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フォロー失礼します! これからワンダショはどうなるんでしょうか…