コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
【司side】
━━━━しまった
えむが落ちそうになったから、とっさに受け止めて地面に放り投げたのは良いものの……うっかり足を滑らせて落ちてしまった
「……ッ!!つ、ステラくん!!」
……!!オレに構うな!!
「オレは大丈夫だから!!後ろを見ろ!!危ない!!」
……手遅れだ……ッ背後から男が来てえむが気を失わされてしまった
とりあえずナイフを取り出して、壁面に刺すが、止まることなく落ちてゆく
……ッ!!
ドッッ
地面に落ちた
どうやらここは森の中のようだ
すかさず受け身をとったが、やはり足をすこしくじいてしまった
「……った……」
でも痛がっている暇はない……この間もえむたちは戦ってくれてるんだ
……大丈夫、このくらい慣れている、そう自分に言い聞かせてどうにか上に登れる方法を探す
このまま崖を登っていくのもアリだが、足はくじいているし、無駄な体力を使ってしまう。上から追手がくるリスクもある
……それとも着ぐるみを呼ぶか……いや、迷惑を掛けたくない
そうこう森の中で頭を捻っていると
ぐぉるるる……
背後から気配を感じた
おまけに唸り声まで聞こえる
━━━━━━━━━最悪のケースだ
振り向いた瞬間、その大きなかたまりも同時に動き出した
熊だ
……タイマンか
怪我をしてはいけない
えむたちにも心配をかけたくない
手荒な真似もしたくない……ッ
小型銃とナイフで足りるか……殺すことしか術はないだろうな
銃を構えようとした瞬間
肩に猛烈な痛みを感じた
熊がオレの肩に噛み付いたのだろう
……見えなかった
「……かは…ッ」
人間ならまだしも、相手は動物
しかもかなり大型の野生熊
勝てそうにない
ザッザッザッ……
遠くから足音が聞こえる
人だ……
助けを求めようとしたが
運が悪かった
その人は
追手だった
過去一かもしれん、こんな最悪なことが続くのは
終わったな
【寧々side】
、、司が落ちたあの後、私もすぐに捕まってしまった
……ここは……
「ん……ぁ、ね、シレイニーちゃんッ……!!」
「アーヴィス……!!」
「ねぇ……ここ、どこ……??」
私たちは冷たい牢屋らしきところに入れられていた
「……ルーナは……」
類らしき人物は見当たらない
「ステラくん……あたしのせいで……」
「えむ……でも後悔するのは後にしよ、今は脱出することとルーナを探すことを考えなきゃ。ステラならきっと大丈夫。いつも自信気に言ってるじゃない」
「……そうだよね!!早く逃げ……ッ!!」
男がこちらに向かってきた
「……ほぉなかなか可愛い顔をしているじゃないか」
「だろぅ?」
……気持ち悪い
私はアーヴィスを隠す
「……なんの用」
「おいおい、そんな警戒すんなって。てかそれはこっちのセリフだ。なぜ俺らのところに来た」
「……ッ!!そ、れは」
いつもはスラスラと動く口が、今は思うように動かない
まるで固まってしまったよう
「……こっから逃げたいのか?」
「……!!?もちろん、決まってるじゃない」
「じゃぁ条件付きで解放してやるよ」
「!!条件は何……!?」
希望の光が見えた、条件と言っても、そんな苦なものじゃないだろう
「お前たちの仲間の……ルーナとか言ったっけな、と、ボスのステラがどうなってもいいならな」
「……ッ!!」
「す、ステラくんとルーナくん……」
「……2人はどうなるの」
「さぁな、何も知らないが、俺らのボスが気に入ってるらしくてな」
そこは女でしょ、なんで男なのよ((
……それとも私が犠牲になるのもアリか
うん、えむには申し訳ないけど、
「……じゃぁ代わりに私が犠牲になったら、ルーナとステラとアーヴィスは解放してくれる?」
「ッ!!?だめだよぉッ、シレイニーちゃんッ」
「……大丈夫、私は必ず帰ってくるから。」
「おぉ、仲間の絆ってやつか、ははは!!」
男共は気持ち悪く笑う
「……じゃぁそこの緑髪の姉ちゃんをもらおうかな」
「……望むところよ」
「……シレイニーちゃッ……」
牢屋が開けられて寧々が連行されそうになったその時
「ぅ”ッッ!!?……」
突然、寧々を連れていた男が倒れ、血しぶきが広がった
「……待たせてすまんな」
「……ッ!!ステラ……!!?」
「ステラくんっっ!!」
急に司が男を銃で撃ったかと思ったら
ドゴォオーンッッ!!……
「おやおや、僕のことも忘れないでいてほしいな」
「る、ルーナ!!?」
「綺麗に爆発したねぇ」
爆発音と共に類もやってきた
「ッチ、こいつら逃げやがった!!」
男共が司達に目を向けたが
呆気なく倒れてしまった
「……!!?えっ、なに!!?」
「僕が奴らの飲む水にこっそり毒を入れといたからね、ようやく薬が全身に回ったみたいだ」
「……怖」
「ほら、まだ上階にも人がいるから始末詩にいなかくてはならないぞ」
「ステラくーん……!!無事で良かったぁあ〜ごめんね、あたしのせいでっ……っ、肩怪我してる……ッ」
「ちょっとステラ……無理に動かない方が良いって、まず傷を処理しなきゃ……」
「なに、アーヴィスのせいじゃない、この傷も大丈夫だ、痛みも引いてきた。と言ってもあの後色々大変でな……まぁこの後の話は帰ってからゆっくり話すぞ。今は仕事に集中しろ」
「了解っ!!」
司が戻ってきたことで明るさが戻ったワンダショ
4人は上階に向かって駆け出した