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「ゲッ……」
――またいたのか
「げっ…とは、心当たりがあるんだな?」
「……家、買うとか言った?」
「いや」
――良かった…まだ何も私のやり方を知らせたくはない
「二人だった?三人?」
「親子で二人」
――さすがに叔父さんは仕事をしているからね
「菊。一人で納得していないで、説明」
「……」
「トラブルのニオイがする契約はしづらい。ただ、俺はクライアント側だ。お前の敵にはならない。売りたいと言われて利益になるものなら買う。その前提の上でクライアント側。わかるか?状況を説明して欲しい」
「…初対面の時の疑問から、何ひとつ解消していないってことを言いたいのね」
「そういうこと。解消どころか、疑問は増えている」
――だよね
「病院から菊が消えた、と言いながら菊の体の心配をするというより、ただ探しているという様子も不可解だったからな」
「病院って言ったんだ」
「言ってた。説明の前に、体調は?こっちで病院へ行っているのか?」
「ううん、必要ないから。他に何か言っていた?」
「……支払いなんかも終わっているからいいんだけど。大事な話もしたいのに、スマホは切っているみたいだし、ここへも帰って来ない……と言っていた」
――支払いが終わっていることを知っているってことは、先生の買収をしようとした日と別に、後日また行ったんだ……病院へ戻っていないか探ったのかな
「ありがとうございます」
早川さんは料理を運んで来たスタッフに小さく言うと、お箸を持って
「食べながら状況説明な。考えてみろ。俺と反対の立場なら説明が欲しいだろ?」
と私に言った。
「そうだね……不動産を扱っていると、相続とか遺産とか、揉め事ある?」
私も手を合わせてからお箸を持つ。
そして、ゆっくりと彼に聞いた。
「頻繁に聞く。金を分散して入金しろ、とか家族には黙って言ってくる人とかいる」
「そういう類だね」
「わからないでもないが……菊は結婚しているのか?」
「してない」
「だよな。しかもこの若さ。なんのトラブルだ…説明しろ」
コメント
1件
味方でクライアント側だと直接言った希輔サンを菊ちゃんはどう思ったかな。 このままお願いするのなら、するよね!やっぱり木野山親子と叔父のこと、病院の話、体調心配してたね!永美ちゃん&弁護士兄のこともかなぁ、説明する時がきたと思うな。 詳しくではないけど希輔サンほとんど聞いてきたようなものだからね。 菊ちゃん全部話したら気持ちが少し楽になるかもよ☺️