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いつもの彼とあの日の彼
「好きだ!付き合ってくれ!」
私は先週幼馴染の前川空に誘われて今日の夏祭りに来ていた。空は寂しがり屋の犬系男子だ。だが今日の空は少し大人っぽい服装だ。3年ぶりの夏祭りは人で溢れていた。
「めちゃくちゃ人いる…」「ね!どうしよう…これじゃあ、どこに何があるかわからないしはぐれちゃうよ。」その時、空は私の手を握った。「え、え?」「これではぐれないでしょ?」空はニコッと笑いながら言った。
(ニコッじゃないよ!恥ずかしいよー
でもこの笑顔には敵わないや。)
そして数時間後…戸惑いつつも花火のアナウンスが流れた。
「花火だってー!帆菜美!行こー!」
「うん。そうだね!楽しみー」
「ここで見よっか」
「うん!いいね!」
そして数秒の沈黙が流れた。
「なぁ?帆菜美。俺のことどう思ってる?」
この時、急に空の印象が変わった。
「え?空?」
「ちゃんと答えて!」
ドン!!!
「わ!」(これって床ドン!)
「えっと…私は空のこと…好き…だよ?」
「帆菜美。俺も好きだ!付き合ってくれ!」
これが私の夏の恋だった。
「あの時は本当にびっくりしたよー」
「ん?あの時?何のこと?帆菜美」
「あ、ごめん…独り言だよ!てか今日付き合って一年だね!」
「覚えててくれたんだ!」
「うん。もちろん!」