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続きです
遅くなってすいません🙇
『』fw
「」kid
『〖ろふまお〗かぁ』
俺がライバー生活に大分なれてきた頃、この番組に入ることになった
メンバーは事前に連絡されており、これからどんな奴と毎週顔を会わせるのかと
心臓をバクバクと鳴らした
連絡された文章にはこれからの撮影の流れとメンバーの名前が記載されている
加賀美ハヤト
剣持刀也
甲斐田晴
甲斐田、晴?
え、あの俺が現在進行形で気になってる、あの、甲斐田晴??
嘘だろ、と小声で発しスマホを持っていない片方の手でこれでもかと言うほどの力を込めたガッツポーズをする
そして俺は気づいた
これは神から与えられたチャンスだ。
絶対に無駄にしてはならん。
何があってもあいつを俺のもんにする
絶対。
それから俺の甲斐田晴ゲット作戦は始まった。
『おはようございまーす』
そう言って辺りを見回すと俺のターゲット(好きな人)と目が合う
「不破さん!おはようございます!」
出社早々にその笑顔は心臓に悪い。その気持ちを押さえ俺は満面の笑みで甲斐田に言う
『おー晴くん!またあったな!これからよろしく!』
「はい!こちらこそよろしくお願いします!」
撫でたい。今すぐ頭を撫でたい。俺にしか見えない彼の頭に生えている犬耳を横目に
俺は椅子に座る、と、甲斐田が俺のとなりに座ってくる。
「僕、不破さんがろふまおにはいるってわかったら、本当に嬉しくて、つい舞い上がっちゃって、」
俺の魅力を次々と話してくれる彼の目はアプローチしていると言わんばかりに
キラキラと輝いている。
ん?これ、期待していいのか?甲斐田も俺のこと好きなんか?
そう浮かれていると甲斐田が口を開く
「不破さん、あの、頭….」
『頭?….!』
しまった、どうやら押さえきれていなかったようでもうすでに俺の手は甲斐田の頭に乗っかってしまっていた。
俺はとっさにその手をはずす、と
「失礼、します」
『あ、甲斐田!』
さっきまであんなに目を輝かせていた彼は戸惑いの表情を隠しきれていなく瞳孔がぐるぐると回っているようだった
やってしまった。さすがにやり過ぎたか、と自分の距離の縮め方とその期待してしまった心に心底反省し、俺は机に突っ伏していた。
気持ち悪がられたよな、そんなことを考えてるうちに正面から不破さん、と甲斐田ではない声に呼ばれる。
[不破さん、もう収録時間ですよ]
『あ、社長』
俺の名前を読んだのは同じメンバーの加賀美さんで、どうやら俺は30分近くも机で反省会を行っていたらしい
[さぁ、甲斐田さんや剣持さんももう準備できてますよ、行きましょう]
そう言われ俺は小さくうなずいてから椅子から立ち収録の準備を始めた
収録後
以外とあっさり終わったな
あんなことあった甲斐田もプロ意識があるのか通常通りに接してくれていた
ひとつため息をついて帰りの身支度を整え、事務所を出ようとすると
「不破さん、」と弱い声が俺を呼ぶ
呼ばれた方に体を向けるとそこにはさっきまで気まづい空気を醸し出していた
甲斐田が立っていた
もしかしてさっきのことか?と思い謝ろうとするとそれより先に甲斐田が喋り始める。
「あの、さっき、 頭撫でてくれたとき、逃げちゃってごめんなさい、その、嫌な訳じゃ、ないので、本当に、」
俺は目を見開く。嫌じゃなかったんか。じゃあまだ可能性あるってこと?そう思っていいんよな?拒絶された訳じゃないんよな?
脳をフル回転させ、心のなかで喋り続ける。とりあえず落ち着け、平然を装うんだ、俺。
『そうなんやね、じゃあな』
おいおい口は動いたけど体を動かせ不破湊、今のは頭撫でるとこやったやろ
これはまた反省会やな、と呟き俺は帰り道を歩く
でもまだ希望はあるっちゅうことよな?まだ甲斐田ゲット作戦続行できるってことよな?
そう思うとなんだか心が軽くなって、だんだんと舞い上がってくる。
何がゲットして見せるからな!心臓飛び出る覚悟しとけよ!甲斐田晴!
それから甲斐田晴ゲット作戦は本格的に実行された。
時には
飯誘ったり
『甲斐田ぁ』
「どうしました?」
『今日飯どうや?』
「え、行きたいです!」
『まじか!やっちゃ!』
めちゃくちゃ褒めたり
「アニキ聞いてください!今日~~~~~」
『お、すごいやん!』
『偉いなぁ晴!さすが俺の子分や!』
「えへへぇやった、」
そして今日が本番。俺は覚悟を決めた。あの甲斐田晴に、絶対告白する。
大丈夫や俺。今までの成果を発揮するんや、俺なら行ける。
そう慰めの言葉を自分にかけ、胸を撫で下ろす。よし、いざ。居酒屋へ。
『遅くなったか?』
「いえいえ!時間ぴったりです!」
『それならよかったわ、じゃあいこか!』
「はい!」
それから俺たちは案内された個室に腰を掛け大事な話やから、と甲斐田には酒は頼まずつまみだけを頼んでもらった。
「それで、大事な話って何ですか?」
来た。言うんや。俺。
『あのな、甲斐田、』
「はい」
『俺な、』
「?」
『ずっと前から甲斐田のことが、好きや』
「え、?」
『やから、付き合ってほしい』
『やから、付き合ってほしい』
え、好き?
嬉しい。僕も好き。不破さんと付き合えるなら、本当に夢のようだけど、
でも、今はダメ
「ごめんなさい、」
『え?!なんでや?!!』
『俺のこと好きじゃなかったん?!』
「好きじゃない….です」
嘘です。好きですよ、不破さん。でも僕にも仕事があって、桜魔でいつしんでもおかしくないんです。だから、ごめんね。不破さん。
『….やっぱ嘘下手やな、お前』
「ぇ、?」
僕は下を向いていた顔を思いきり不破さんの方に向け、背筋を凍らせる。
『俺がお前に好きっていったときの顔、めちゃくちゃうれしそうやったけど』
「嘘、」
隠しきれてなかった?僕は暫く考え、深呼吸をして不破さんに本当のことを話す
「不破さん、僕も、不破さんが好きですよ」
「でも、僕の出身、桜魔では、今たくさんの事件が起こっていて、このまま不破さんと付き合ったとしても、恋人としての進展は難しいと思うんです」
「だから、ごめんなさい、付き合うことは、できないです。」
僕は深く頭を下げた。暫くして顔をあげると、どこか起こった表情の不破さんが口を開く。
『それでも俺は、晴と付き合いたい。』
「….さっきの話聞いてました?」
『当たり前やろ、でも俺は、晴と恋人関係になれるだけでも嬉しいんや、』
『進展なんてなくていい、俺は晴の特別な存在になりたいんや、』
『それでも、だめか、?』
それでいいの?なら嬉しい。嬉しい、けど、いつかは僕のこと捨てたりするのかな、
でも、それでいいなら、捨てられたって仕方ないか
そう思い、僕は覚悟を決めた
「それでも、いいなら、」
『ほんとか!やっちゃあ!絶対晴のこと振り向かせてやるからな!』
そんなことしなくても、もう僕はあなたのこと好きですよ、
切ります
長くなってすいません🙇
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