コメント
11件
ああ、尊い続きが! 私強火🖤💚のはずなのに 特製に絆されて、❤️🌹💚沼に嵌りかけています🥹
えー エモーい 楽しみ😆😆😆😆
❤️「阿部、今日はまた一段と酔ったね」
💚「ん〜?わかんなぁい」
阿部と一緒に失恋して、気晴らしに飲んだ日から何だか以前にも増してよく会うようになった。
何も知らない佐久間が『懐かれてるって言葉がしっくりくる』と笑う。
お前らが原因作ったんだからなと言いたいけどそうはいかない。
いつも手土産と共に家に来て、ご飯を食べて、お酒を浴びるほど飲んで、ロイヤルムーブをせがんで、涙が出るほど笑って帰っていく。
ただせがむ頃にはへべれけなので、いつも同じ台詞を喜んで聞いている。しかも
❤️「宮舘特製」
まで言ったらもう笑っている。
試しに先日『明日の天気は』と全く関係ない事を言ってみたけど笑っていたから、とりあえず言っているだけのようだ。
いつもそんな感じでありながら落ち着くと自力で帰っていくのに、今日は珍しく一箇所を見てぼんやりし始めた。
❤️「寝ていきなよ」
💚「ん〜」
❤️「阿部。聞こえてる?」
返事をしなくなってしまった。これはまずい。
トイレまで動けると思わなかったのでビニール袋を取りに行ったが、間に合わなかった。
💚「ごめんなさい!!!!」
❤️「フローリングだし大丈夫」
スッキリして意識も戻った阿部は平謝りだ。
服も汚れたので洗濯。今は俺の部屋着を着ている。
俺の方が身長は低いけど、細身でレディースも着こなせてしまう阿部にはややオーバーサイズだ。
❤️「泊まってっていいからね」
💚「ありがと…お言葉に甘えます」
阿部をベッドに寝かせ、ソファに行こうとすると、ふいに呼び止められた。
💚「舘さん」
❤️「何かな」
💚「聞いて欲しいことがあって」
阿部は横になったままこっちを見る。酔いも落ち着いているし、譫言ではなさそうだ。
ちゃんと聞いておこうかと思い、ベッドに戻り、腰掛けた。
❤️「どうしたの?」
💚「この間、見たよ」
❤️「何を」
💚「舘さんが、告白されてるとこ」
❤️「見ちゃったか」
番組の収録のあと、別のスタジオにいたプライベートでも親交のある人に会って2人で話していたら告白された。
場所が場所だったので誰かに見られるだろうと思っていたけど、まさか阿部が見るとは。
💚「付き合うの?」
❤️「うーん。あの人のこと、そんなふうに見たことなかったから」
💚「もし付き合うなら、俺はここに来ないようにするから言ってね?」
❤️「…それが聞いて欲しいこと?」
そう尋ねたが、言うだけ言って阿部は目を閉じていた。
❤️「おやすみ」
そっと撫でて寝室を出る。
これが返事を曖昧にしたいが故の寝たふりだったと知るのは、もっと後のことだ。