「………」
さもさんがさっきからこっちじっと見てきてるんだけど…なんで?
「………凸さん…」
「どうしたの?さもさん。」
「…学校…行かなきゃ駄目?」
「え…まあ…行かなきゃだけど…」
「…凸さんと一緒にいれないのやだ…」
うっ…そんな悲しい顔しなくても…
「…に、二度と会えないわけじゃないし…」
「俺はずっと凸さんとずっと一緒にいたいの!」
う…ど、どうすれば…
………仕方ない
「…さもさん!」
「…何」
「帰ってきたら…」
「…か、構ってあげるよ!」
………………
恥ずかしすぎる!なんだこれ!めっちゃ恥ずかしい!
「…………!!!!!」
さもさんはめっちゃ嬉しそうに目をきらきらさせてる。
「やったあ!絶対構ってね!」
……………………俺
もしやとんでもないことを言った…?
…さもさん大丈夫かな
俺は本を読みながらそんなことを考える。
さもさん人間不信みたいなところがあるし…
この前、一緒に外歩いてたら人とすれ違うたびに嫌そうな顔をしてた。
………虐められたりとか…学校馴染めなかったらどうしよ…
「凸さん、どうしたんですか?」
「元気ないよ?」
俺に話しかけてきたのは、中学校からの友達のニグさんとうたちゃんだった。
「………実はさ…」
俺はさっきまで悩んでいたことを二人に言った。
この二人には少し前さもさんのこと話してたから、安心して相談できた。
「なるほど…」
「心配してる分、それだけさもさんのことが好きなんだね。」
「は!?いやちょ、俺は別にさもさんのことはなんも…」
「そんなこと言って〜」
「素直になりなよ。」
「………き、」
『?』
「嫌いじゃないだけだし…」
俺が少し恥ずかしくしながら言うと、二人はニヤニヤし始めた。
「な、なんだよ!?ちゃんと素直に言ったじゃん!」
「いやいや〜、それは全然素直になれてないですね〜」
「凸さんって、もしやツンデレ?」
「ツンデレなわけない!」
はあ…もうなんなんだよ…というかなんか忘れてるような…
………あ!さもさんに構ってあげるって言っちゃったんだった!
コメント
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めっちゃ好きです!これからも応援します!