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モンダイジ団 執着編

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モンダイジ団 執着編

14 - 第13話 サイド アミ・リオ

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2022年09月05日

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サイド アミ


ガンッ!という音がして、ガラス製のドアが倒れる。

やっぱり、老朽化が進んでいるわね。

「なっ、何もn……」

攻撃を受けたのに、相手に話し掛けるなんて馬鹿じゃないの?

答える義務もないから、私は問答無用で相手を蹴りで吹っ飛ばした。

その勢いのまま、空中で一回転し、今度は太った男に踵落としを喰らわせる。

「もう堕ちたの?つまらないわね」

最近、大会もご無沙汰だったから、クズの大人と闘えるって少しワクワクしていたのに。

これじゃあ、弱いものイジメと変わらないじゃない!

ハッと息を吐いて髪をかき上げる。……ああもう!この帽子邪魔でしかないわね!まあ、ハンデとしては丁度良いのかもしれないけど……。

「全員まとめてかかってきなさい!」

「「「う、うおおおお!」」」

馬鹿ね。私はまとめてかかってきなさいと言ったのに。連携も何もないじゃないの。


それに、そこには私が空中で一回転してまで避けたかった赤い球がある。


ボフ、と静かに煙が上がった。それを吸わないように、私は一度外へ出る。

「な、なんだこれ……」「……体が、し、びれて、」「何を、仕掛けた……?!」

「さぁ?どっかの小学生が飼っているヘビの毒を改良でもしたんで、しょっ!」

走って勢いよく、まるでダンスを踊るように軽やかに、私は敵を気絶させる。

「本当の連携って、こういうものよ。お馬鹿な脳みそによく叩き込んでおきなさい」



サイド リオ


……これ、俺居なくても良かったんじゃないんすか?

昇降口では、アミがレンの罠を上手く使って敵を制圧。

職員玄関前では団長が相手のスタンガンを奪い、プールへ逃走。マオとやらのハッキング能力で次亜塩素酸ナトリウム水溶液をシャワーで浴びせた後、感電させた。

二人のおかげで、半数近くが戦闘不能状態に。

ちなみに、感電作戦を立てたのはタエだ。……容赦ない。怖い。

小学生三人も凄い。相手の心を読んだユメを頼りに、レンが罠を仕掛けて、そこに足の速いユズが誘き寄せる。

負けじとキリも烏を数羽使って行動を把握し、奇襲で一人、また一人と意識を狩り取っている。

……本当に、才能が有るってヤツらばっかり集まったんすね。

ま、モンダイジとしか見られていないから、他の人には分からないだろうけど。

……俺も、モンダイジなんすよね。

「おいしいところは譲るっすよ」

「「…………!」」

俺は、変装を解く。団長に頭の居場所を教えた今、もう変装する必要がなくなったからだ。

「ドォリャアアアアッッ!!」

団長が勢いよく部屋に侵入して、手製のゴム銃を撃つ。

「よしっ!救出作戦、完了だっ!!」

「……殱滅(せんめつ)、の間違いじゃない?」

キリがボソリと呟いた。……聞かなかったことにしておくっすか。

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