テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
賃貸マンションはたくさんあったので、もう少し条件を絞れるように考えることにする。
「菊が自宅へ戻る日、わかるなら教えて。その日にトラックを手配する」
「その日に持ち出してくれるの?」
「菊の立会いがあった方がいい。寄付で協力してくれる人や、現場ボランティアで手伝ってくれる人もいる。無償でトラックを出してくれる会社もな」
利益を追及しているのではない基金や財団の一端が見えた気がする。
私はその場で永美に電話をして、3日後の朝、帰ると決めた。
「へぇ、社会貢献も無数にあるって感じね」
夜、永美と私はホテルの鉄板焼きレストランのカウンター席に並んで座り、目の前でアワビと帆立貝が焼かれるのを見ながら話す。
「そうだね」
「その日は、菊の荷物整理を手伝うよ」
「ありがとう」
「早川さんは?」
「トラックの人と一緒に来るみたい。だから私たちの方が早いけど、あとで来る」
「うお~敬じゃなく、早川さんに会ってみたかったのよ」
「最初は敬と同じレベルの人だと思ったけどね」
「それ、早川さんに言った?」
「言ってない」
「正解、正解。今度も親切で来てくれるのかな~?」
「トラックに絵や家具を積み込む前に、梱包とか大変そうなこと言ってた」
「なるほど。菊じゃ、何の戦力にもならないってことか」
「そうなるの?」
「たぶん」
視線は鉄板に注がれたまま。
ふたつのお皿に盛りつけられたアワビと帆立貝に小さく拍手をして、私たちは何度目かの
「「いただきます!」」
を言った。
コメント
4件

うわ~🤤想像でお腹すいちゃう🤣 希輔さん、頼れるね✨ 敬みたいな金の亡者は要らないからねー( ≖ᴗ≖)ニヤッ

永美ちゃんといる時の菊ちゃんも気を張ってない感じで可愛い❤
希輔サントラック🚚と一緒に来てくれる!よかった〜( ღ´꒳`)ホッ=3 永美ちゃんもお手伝いしてくれるしね😉 ねぇ菊ちゃん、何かの時のために弁護士の永美ちゃんお兄さんにも立ち会っていただいたらどうかしら?あのトリオ絶対に来るでしょ? 🤤アワビと帆立のいい匂いがこちらまでで漂ってきそう〜🤤お肉もいただくわよね?🤤🥂🍷