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癪に障る。

鼻を擽るこの匂い。 耳を掠める外からの音。

最近はフィンやマッシュと名乗る男達が食事を届けに来る。

記憶はないがまぁ無害な食を与えてくれる為俺に対し敵意がある訳ではないようだ。

あいつと違って

あの忌々しい赤髪。口を開く時に見せる鋭い歯は魔物ほ彷彿とさせ不快だ。

前まではあいつが食事を運んで来ていたが最近は見なくなったな。フィン…?は部屋から出られなくなったと言っていたか。

俺のせいだと罵ってきたが知ったことではない。俺は不快だから追い出しただけだ。あいつに非がある。

それにしてもこの部屋には何もなくて暇だな。

以前の部屋には何があった?以前…?

「っ…」

頭痛と吐き気。電流のような耳鳴りがする。

もう寝よう。する事も無い。

ベッドが無い為床に身を沈め意識を落とした。







「おい、スカシピアス!!!」

「煩い、そんなに声を張り上げなくても聞こえる。」

なんだ…?これは

あの赤髪と、俺か?

「で、用はなんなんだ?」

会話をしている…?幻覚魔法か?

「あー、紅茶淹れるけどお前も飲む?」

紅茶?こんなヤツが淹れた茶なんて飲めたもんじゃないっ!!!!

「ああ、頂こう」

は?俺は何を言ってるんだ?こいつだぞ!?なんで飲むんだ?

っ…痛いっ、痛い…











「うなされてるね、」

「そうだね。」

部屋の中から呻き声がすると言われ様子を見に来た。こんなにうなされてるランスくんを見て少しざまぁ、と思ってしまった自分に失望する。

「でも、ドットくんはこれ以上苦しんでる。」

あ、マッシュくんも同じ事思ってたんだ。

ランスくんに悪いなとは思いつつ、やはりドットくんに肩入れしてしまう。ランスくんが本心であんな事をしている訳じゃないってわかってるんだけどね。

「っ、… 」

「あ、起きた。」

大丈夫か、と声をかけようとした時、



「俺は、あの赤髪と関係があったのか…?」



記憶を失ったランス・クラウンと自覚していくドット・バレットのお話

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