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ディアソムニア寮に移り、
ウィンターホリデーの時期になった
エペル
「レイって、まだ元の世界に帰る
方法は見つかってないんだよね?」
『ああ』
ジャック
「じゃあ寮にいるのか」
『そういうことになるな
考えていなかった』
エース
「レイー、いるか〜?」
『いるが、どうした?』
デュース
「ウインーホリデーの事なんだが、
学園が休みになるということは
食堂や購買部賀休みなるだろ?」
エース
「そこんとこ、今なら鏡の間にいると
思うから学園長に聞きにいこうぜ!」
『そういうことか。わかった』
グリム
「んじゃ、早く行くんだゾ〜」
鏡の間につき、学園長を探した
エース
「さて学園長は、っと」
クロウリー
「みなさん、闇の鏡に目的地を
告げたら荷物をしっかりと持って
ください
転送中に手を離してしまうと、
荷物だけ別の場所に飛ばされて
しまいますからね
絶対に無くしたくないものは
購買部から宅配便で発送して
ください」
「「めっちゃ浮かれ
てるーーーー!!!」」
エース
「この真冬にアロハシャツって!
南国に遊びに行く気満々じゃん」
デュース
「浮かれた気持ちを隠す
気がゼロすぎるな」
グリム
「やいやい、学園長!
話があるんだゾ!」
クロウリー
「おや、みなさんお揃いで
どうしたんです?」
ユウ
「ちゃんと元の世界に戻れる
方法探してます?」
クロウリー
「あっ!あぁ〜〜〜!!元の世界に
戻る方法ね。ははは、いやですねぇ
ちゃんと探していますとも
この冬季休館は、まだ行ったことが
ない南の地域へ調査範囲を広げようと
思ってるんですよ。私、とっても
真面目なので」
エース
「調査に向かうって格好
じゃない気するけど」
グリム
「そうだそうだ!思う存分
休暇を満喫する気なをやだゾ!」
クロウリー
「なにを仰います。南の国ではこれか
正装。郷に入っては郷に従え
冬の寒さを逃れ、南国で穏やかな
海を眺めつつ、ハンモックで
ココナッツジュースを飲む、
そんな優雅なバケーションを満喫
しようなんてちっとも思いませんとも
ええ」
デュース
「な、なんて具体的な言い訳だ!」
グリム
「お前だけずりーんだゾ!
オレ様達も南国に連れてけ〜!」
クロウリー
「えぇ?それでは楽しい休暇が台無し、
ゴホン!君らを連れて行くには
危険な調査になりそうですから
ここは私が1人で向かいます。
それに、君達には学園に残り、
重要な任務に当たってほしいのです
ナイトレイブンカレッジ存続に関わる
とても重要な任務です」
その任務を承諾してくれるなら、
休暇中の食料の補給、ご馳走もろもろ
用意してくれるようで、グリムが反応し
話だけならということに
クロウリー
「この学園の食堂や暖炉の火は全て
火の妖精の魔法によってまかなわれて
います
彼らは長年、大食堂の暖炉に住み
着いているのですが、毎日よく乾燥
した薪を与えなければ消えてしまうの
です
今までは長期休暇中も厨房係の
ゴーストが火の番をしてくれていたの
ですが、今年は娘夫婦にお子さんが
産まれたそうで、初孫の顔を見に
あの世に帰省するんだとか
ですので、彼の代わりに君達に
火の番を頼みたいのです」
ユウ
「ゴーストに初孫とは、?」
クロウリー
「そこは愛が生んだミラクルという
ことで深く考えてはいけません
なんにせよ、ホリデーを暖かく
過ごしたいのでしたら火の番は必須
毎日暖炉に薪をくべるだけで、
寒さや食糧の心配はしなくて済む
一石二鳥じゃありませんか
なんという好条件!」
グリム
「確かに、今までの無茶振りに比べ
れば超楽チンな気がするんだゾ!」
クロウリー
「そうでしょたい?こう見えて私、
とても優しいので。ああ、そうそう
私が長期不在にするのでこれを君達に
渡しておこうと思ったんです」
エース
「あ、スマホじゃん」
クロウリー
「なにか急用の用事があれば、
このスマホで私に連絡してください
こちらはあくまで緊急連絡手段です
マジカメ巡りなどに没頭して通信
制限を受けたりしないように
さて、私は生徒達をご実家へ転送する
仕事がありますので。後は任せましたよ
3人とも」
グリム
「にゃっはー!これでホリデーは
ご馳走かまたんまり食えるんだゾ!」
その後、ラギー、レオナ、ジャック
けーくん、トレイ、リドルがそれぞれ
実家に帰って行った
フロイドとジェイド、アズールは残る
みたいで、遊びに来ていいとのこと
だった
皆が行き、さっそく巻をくべに行く
グリム
「お前達が暖炉に住み着いている
火の妖精か。側に寄ると毛皮の
芯まであったまるんだゾ」
パチパチパチ🔥
ジュー トントントントン
グリム
「ん?なんだ?薪の燃える音に混じって
軽快な包丁のリズムと肉の焼ける
ジューシーな音が!?!?キッチンの
方からだ。行ってみようぜ、ユウ、
レイ!」
『ああ』
これは僕も気になるしな
ジャミル
「優しいに火を通し終わったら
解凍してあった肉を茹でてくれ
油が温まったら、ナッツを
入れるのを忘れるな」
寮生
「はい!」
「副寮長、スパイスの量なんですが
大さじ一杯でいいでしょうか?」
ジャミル
「寮長の好みはもう少し辛めだな
あと小さじ一杯足してくれ」
グリム
「にゃんだぁ?冬休みのはずなのに、
生徒がいっぱいいるんだゾ!」
ジャミル
「ん?君達は」
ユウ
「貴方は確かマジフト大会の時に」
ジャミル
「ああ、マジフト大会前に怪我を
した時少し話をしたな
君達は確か、ユウとグリムだったか?
そっちはイグロだったな」
グリム
「物覚えがいいヤツなんだゾ!
お前の名前は、ええっと」
ジャミル
「ジャミルだ。ジャミル・バイパー
スカラビアの副寮長をしている
俺は昔かは人の顔と名前を覚えるのは
得意でね。それに、イグロはとくに
だが、君らは入場式以来とにかく
目立つからな
この学園で君らの名前を知らない
ヤツはいないんじゃないか?」
知らない奴はいない。邪魔する奴が
いなければどうでもいいな
グリム
「えっ、そ、そうか?にゃっはっは!
オレ様達も名前が売れたもんなんだゾ」
ジャミル
「ところで、君達は冬休み
なのに何故学園に?」
グリム
「オレ様達には帰れる実家なんかねぇ
からな
それに、学園長から暖炉の火の番と
いう大役を任されてるんだゾ
オレ様、真面目で有能だからな〜!
学園長に頼られるのも仕方ねぇこと
なんだゾ!」
ジャミル
「へぇ、そうなのか。学園長にね
それは使えるかもしれないな」ボソッ
使える?なんだ、こいつ
グリム
「ん?なんか言ったか?」
ジャミル
「あの学園長に認められる
なんて、君見たは凄いな、と」
寮生
「お話中すみません、副寮長
野菜の下準備が終わったのですが」
ジャミル
「ああ、今行く」
グリム
「このスープ、美味そうだけど
嗅いだことない匂いがするんだゾ」
ジャミル
「それは熱砂の国の伝統的な家庭料理で
ああ、そうだ。ここで出会ったのも
なにかの縁。よければ君達も食べて
いかないか?」
グリム
「にゃにっ!いいのか!?」
そんな暇があるなら、元の世界に帰る
方法を探したいのだが、どうしたものか
ジャミル
「ああ、もちろん。料理の完成まで
あと少しだ。君達も手伝ってくれ」
〜〜〜
ジャミル
「よし、こんなものだな。お前達、
料理を寮へ!随分手際がよかったが、
よく作ってたのか?」
『兄さんにな』
グリム
「ところでお前らこそ、なんで冬休み
中なのに学園に残ってるんだゾ?」
ジャミル
「それは…それについては、
話すと少し長くなる」
ユウ
「なんだか厄介事の匂いが」
寮生
「スカラビアは全員、寮長の命令で」
「帰りたくても、帰れないというか」
どういうことだ?
ジャミル
「シッ、やめないかお前達。元はと
いえば俺達の責任だろう
さ、料理が冷めてしまう。早く
スカラビアへ向かおう
スカラビアはいつでも夏のように
暖かい。ちょっとした南国気分が
味わえると思うぞ」
グリム
「やっほー!そんなの楽園なんだゾ〜♪
レイ、ユウ、早く行こう!」
なぜ僕が行かなくてはいけない
ユウ
「ちょっと待って、グリム!」
ジャミル
「君達が来てくれたら、寮長も
喜ぶだろう”来てくれるな”」
ユウ
「はい、喜んで!」
『!』
なんだ今のは?これは洗脳と似た感覚
鬼によくされたものだ
洗脳がかかっていないと知られると
面倒くさいな。大人しく聞いておくか
チッ 結局面倒事に巻き込まれた
『ああ、もちろん行かせて貰うよ』
ジャミル
「君達を招待できてとても嬉しいよ
ユウ、レイ
さあ行こう。スカラビアへ」