テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

短編

一覧ページ

「短編」のメインビジュアル

短編

2 - 愛しい君

2024年10月19日

シェアするシェアする
報告する

朝、朝日がカーテンを貫通して目を覚ます。なんてことないいつもの光景。でも、今日は昨日より少し肌寒いかな。

となりを見ると君がいる。まだ寝ているようで、滑らかな肌にかかった髪が色っぽさを漂わせる。

『ねえ、起きて。朝だよ』

少し控えめに言うと、君はしかめっ面して起きたね。髪はボサボサで少しはだけているパジャマは、きっと他から見ればダサくて美しいと言う人は1人もいないだろうけど、私は今日も

『綺麗だよ』

って、

『世界一美しいよ』

って、君に伝える。

そしたら君は私の頭をそっと撫でて胸に顔を埋めてきた。何かを小さな声で言うと、布団をひっくり返して朝の支度を始める。

清潔な服に身を包んだ君を羨ましく思いながら見つめると、ニコッといつもの笑顔で、また頭を撫でられ柔らかい唇でキスされた。

君が行ってきますと言うから、私はなきたい気持ちを堪え静かに台所へと背を向けた。


部屋の中が藍で満たされていくころに、ガチャっていう音と共に君の歩く音が、匂いが、姿が家に帰ってきた。オレンジ色のライトがつけられて、部屋がパッと明るくなった。

寂しかったと思いながら、君の元へ私は駆ける。ぎゅっと抱きしめられて一息。なきたかった気持ちを吐き出す、、、

「にゃ〜」

君の胸元へ今度は私が顔を埋める。暖かい人。愛しい人。

コトッといって私の前に仄かに甘いミルクとキャットフードが置かれた。

loading

この作品はいかがでしたか?

0

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚