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逃げたり、やらかしたり

14 - 第14話 マジで有り得ねぇだろ!!

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2025年07月15日

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──リビングのど真ん中。ネグの手が、すかーの腰元からズルリと滑り、ハート柄の下着ごと掴んでしまった瞬間。


「ッ……ッッッ!!」


すかーの喉から低い呻きが漏れた。


そのまま下着がズリッとずり下がり、完全に、モロで――


ネグが一言。


「やだぁ……変態じゃん。」


その瞬間。


すかーは完全に思考が真っ白になっていた。


呼吸すらも一瞬止まった気がした。

だが、次の瞬間、激しい怒りと羞恥が一気にこみ上げる。


「……っ……お、お前……ふ、ふざけんな……!!」


掠れた声で、息を荒くしながら必死にズボンと下着を戻そうとする。


手が震えているのは怒りだけじゃない。

屈辱と恥ずかしさ。

それでも、すかーはその場にうずくまり、声を荒げた。


「……なぁ……っ、ほんまに、どういう……どういう神経してんだよ……!」


夢魔もその状況を見て、顔をしかめながら苦い声を漏らす。


「おい、ネグ……やりすぎだろ、さすがに……」


目線は逸らしつつも、口調は低く、硬い。


すかーは必死に呼吸を整えようとしながらも、身体を震わせたまま続ける。


「……マジで……ありえねぇ……なんなんだよ……!」


拳を震わせ、床をドンと叩きつける音が響く。


「……こんな、こんなハート柄とか……誰にも見せたくねぇし……!!」


自分でも情けなくなるくらい必死だった。

だがその情けなさが余計に怒りを煽る。


「ネグ……お前だけは……絶対許さねぇ……!」


その目は真剣そのもの。冗談ではなかった。


夢魔も静かに頷きつつ、苦しそうに低く呟いた。


「……あいつ、マジで……何考えてんだ……」


すかーは肩で息をしながら、じっと立ち上がる準備をしていた。


だがネグはすでにその場から姿を消していた。


「……チッ……!」


すかーは舌打ちしながら、拳を握りしめたまま、ズボンの位置を直して深く息を吐く。


「変態じゃねぇし……マジで……ふざけんな……」


その声は、怒りと悔しさ、そしてどこか呆れも混ざっていた。


夢魔も隣で、小さくぼやいた。


「……ほんと、俺ら……なんでこんな目に……」


だが二人とも、心の底ではネグのことを完全に嫌いになれない――そんな微妙な葛藤を抱えていた。


ただ、その瞬間だけは本当に、言葉にならないくらいブチ切れていたことは間違いない。


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