コメント
0件
「おーーーい!」
修司のあまりにもデカすぎる声でぼくはビクッとなってしまった。声がする方を見たら、修司が急いで走っていた。そして近づくなりぼくとショッピに言った。
「芽郁も翔も大丈夫やった!?」
「ぼくは怪我ないけどショッピが………」
後ろを見ると誰もいなかった。………逃げたな。
数十分後………
現在地は体育館。全校生徒と先生は全員帰り、今は我々だとぼくしかいない。体育館に全員集結したと思ったら、輝さんが叫んだ。
「とりあえず全員家にチョコ置いて来い!!話はそれからや!!!」
(((((えぇ………)))))
カットやでー
チョコはたまたま定時で帰って来てた父さんに押し付けてそのままs○itch持って学校に到着。s○itch持っていた理由はただ単に暇つぶしにサイドオーダーやるためだよ。んで今グルッペンに宿泊室まで案内してもらっている。
(5階が宿泊室があるとこか………)
生徒手帳に載っているマップには5階は宿泊室であると書かれていた。
「着いたぞ」
グルッペンが鍵を開ける………と思いきや、グルッペンはぼくの方を向いた。
「………なんすか」
ぼくは何かキレるようなことでもしたかと思う。
(だって急にこっち向くから怒ってるんかって判断するやん。)
すると、グルッペンはマジックをしたかのように手から黒いバラを出した。
「この花の花言葉は知っているか?」
確か黒いバラは………あっ(察)
「どっちの意味ですか」
器用に事をこなすいい駒としか思われてないだろうな………。
「都合のいい駒d痛っ」
静かであり、広い廊下にパチンッと音が鳴った。もちろん輝さんである。
「嫌だった?ごめんね。」
童帝って散々ネタにされてたけど、モテてもええぞこの人は。(2回目)
おまけ(チーノ5周年記念)
今日は修司5周年だ。母さんと一緒に作った花束をあげる。喜んでくれるとええなぁ。
………
昼休み。運動場の端にある大樹にもたれて時間を見ている修司を見つけた。ちょっと脅かしてみるか。
ぼくは修司の目を手で隠した。
「わぁ!」
「な〜〜〜〜んだ?」
だ~れだならぬな〜んだw我ながらいいものだ。
「芽郁?」
「そやで~」
ぼくは目隠ししてた手をどけた。いとこの前だからこそついつい明るくなってしまう。悪いクセだ。
「なんでここにおるん?」
恥ずかしいけど、頑張る。ここで顔が少し赤くなってたのは内緒やで。
「修司、5周年おめでとう!」
背中に隠してた花束を渡した。修司の顔は一気に明るくなった。
「ありがと〜〜〜!これってアルストロメリアやんな!?俺の好きな花やん!」
「ええやろ〜〜!」
喜んでもらえてなによりだ。
黒いバラ………「永遠の愛」「あなたはあくまで私のもの」
オレンジのアルストロメリア………「友情」