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兄弟が下へ降りると、豪太が依頼書類片手に立っていた
豪「おはようさん」
龍「お前の挨拶はきき飽きたよ。で?なんだよでっかい依頼ってのは」
豪「おお?興味おありか?」
龍「ものによってはな」
豪太は龍季の言葉を受け取ると依頼書類の入ったファイルを龍季に渡した
洸「保護施設から消えた保護犬探しか・・・」
龍「なぁんだよ、よくあるやつじゃないか。しかもこういうのって多分報酬でないだろ」
豪「と、思うだろ?それがな?」
そういうと豪太は書いてある書類の裏を見るように紙に触れた
促されるままに裏を見た二人の表情が自然と変わる
そこには”見つけて頂いた方には特別な報酬を贈呈いたします”と書かれていた
豪太がとたんと顔つきを変え小声で二人に迫る
豪「どうだ?」
二人は顔を見合せ頷いた後、龍季がファイルを豪太の胸にとんっとあて承諾した
龍「のったぜ。依頼人を呼んでくれるか?」
豪「了解」
豪太はすぐさま、依頼人に連絡した
数十分ほどして、依頼人の女性と施設のオーナーと名乗る男性がきた
女性の名前は歩田綾華(ほだ・あやか)といい、オーナーは五十嵐岳(いがらし・たける)と名乗った
探してほしい保護犬は、オスの黒い豆柴で名前はくろまる。特徴としては額に眉のような白く丸い模様があるということだ
洸が施設での脱走の対策などについて質問すると歩田さんが答えてくれた
施設では保護犬の年齢ごとにバンダナや首輪などを変えていること、夜パニックになったとき用に淡く光る名札をリードにかけていることなどを細かく答えてもらった
龍「わかりました。くろまるくんのことは我々がお引き受けします」
龍季は依頼を承諾すると、契約書を出して依頼人の名前と施設と依頼人の連絡先を書いてもらった
その日の午後から三人での保護犬捜索が始まった
くろまるくんが怖がらないよう大きな声で呼ぶことは避け、散歩などで立ち寄った場所をひたすら巡り交流のある人たちにも聞き込みをしたが一向にみつかる術はない
と急ぎ探す兄弟のもとに突然、小さな犬が勢いよく走ってきた。くろまるくんとは毛色の違う柴犬だ
思わず龍季はその柴犬に足を止める
するとその後ろを飼い主らしきスーツをきた男が走ってきた
男「すみません。だめだろまろん勝手に外でちゃ」
龍「」
男「ええ、とは言っても保護犬なんですけど」
洸「あれ?ちょっとすみません。ごめんねまろん」
洸はふとまろんの首に目をやった
ハート型の布に平仮名でまろんとかかれたものがついていた
洸「兄貴、これ」
龍「これってあの名札と同じ・・・」
名札に気づいた兄弟は、スーツの男に許可をとり名札を調べることにした
男にすみませんと謝ると
男「大丈夫です。また買ってきますから」と笑顔でいわれた
二人は男に感謝して店に戻った