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康二の腰をぐっと掴んで、最後まで突き上げた。
深く、奥の奥に熱を吐き出して、そのまま康二の身体に覆いかぶさる。
「っ、……はぁ、はぁ……」
康二は脱力しきって、ベッドに突っ伏したまま、か細い息を繰り返していた。
俺は抜けたばかりの己を片手で覆いながら、康二の後ろを見下ろす。
——くぱ、くぱ、と、締まりのいいその窄みが勝手にひくつきながら、さっき自分が放った白濁が、とろりと溢れ落ちていく。
「……また、やっちゃったな……」
思わず苦笑して、髪をぐしゃりと掻いた。
毎回、加減しようと思っているのに、康二を前にすると、どうしても止まらない。
「……ごめんな、康二」
そっと康二の背中に手を当てると、康二は小さく首を振った。
「ん……だいじょうぶ……」
弱々しい声が返ってくる。
でも、その体は小刻みに震えていて、放っておけるわけもなかった。
優しく康二を抱きかかえると、そのままバスルームへ向かった。
康二の身体はまだ熱く、火照った肌がしっとりと汗に濡れている。
湯を張ったばかりのバスタブに座らせると、康二は力なく目を細めた。
「……あったかい……」
「ほんとごめん」
バスタブの中、タオルを使って丁寧に康二の身体を洗う。
ひりついているであろう後ろも、できるだけ優しく。
康二はされるがまま、時折くすぐったそうに体を震わせながらも、気持ちよさそうに目を閉じていた。
「康二、俺、……次はちゃんと我慢するから」
ぽつりと呟くと、康二は湯の中でゆるりと寄りかかってきた。
「……我慢せんでいいよ」
「……え?」
「我慢されるん、……さみしいし」
ぼそっと言う康二の声に、心臓をぎゅっと掴まれた気がした。
やっぱり、この人が、好きでたまらない。
「……そんなん言われたら、また……我慢できねぇじゃん」
「……ははっ」
康二は、俺の胸に顔を埋めて小さく笑った。
静かな湯気の中、二人だけの甘くて熱い夜が、まだ終わる気配はなかった。