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『双子の名探偵は今日も嗤う』〜謎あるところに闇は生まれる〜2nd season
第2章 『賭けの場で起きた密会』
〜マフィアのボスを捕まえろ〜
最終話 弄ぶ命の賭け引き
私は引き金を引いた。
だが、弾はグレアの真横に当たる。
『はな、まる…っ?』
ハナマルが私の手を掴みピストルを横に逸らしていた。
『もう…充分だ。やめろ。主様。主様が手を下すな。こんな奴のために、手を血に染めなくていい。』
『……っ。』
私は我に返る。
『お姉ちゃん……。』
『はぁ、はぁ…』
どうやら私は怒りで理性を失っていたようだ。
『……っ。』
カチャンっ。
私はピストルを床に落とす。
『私の元のお金は、返してもらうわ。でも。貴方のお金は要らない。汚い商売をして稼いだお金を貰いたいとは思わない。今まで…人を騙した分、牢屋で反省なさい。』
私は百合菜達の縄を解き、ホテルへ戻る。
『……。』
『おねえ、ちゃん、私…。』
私は百合菜に向き直り、百合菜に向かって手を上げる。
『っ……!』
私は目を瞑る。
ギュッ。
私は百合菜を抱き締める。
『え…?』
『…どうして、追ってきたのよ。危険な依頼だと分かってたはずでしょう…?馬鹿なんだから…っ。』
お姉ちゃんはカタカタと震えていた。
『ごめん、なさい…っ。』
『もう二度と危険なこと、しないで…っ。約束よ。』
『うん、お姉ちゃん……っ。』
私はお姉ちゃんを強く抱き締め返す。
こうして、スリックの街を去ることになった私たち。ゾディア家はグロバナー家に引き渡し、後のことはゼラシア様に任せた。
『今回私は何も出来なかったし、後処理は私に任せて♡また今度遊びに行くわね♡♡』
と、いうことらしい。
デビルズパレス 食堂
『大変な目にあったとお聞きました。申し訳ございません、主様。怖い思いをさせて。』
『ううん、平気だよ。お姉ちゃん達が助けてくれたし、それに…今回は私のせいで…。』
『……。もういいのよ。百合菜。』
私は百合菜の隣に座る。
『こうして無事に帰ってこれた。それだけで充分。』
『お姉ちゃん…。』
『だけど……。お説教はしないとね。』
『へ?』
『妹の粗相は姉としてちゃんと叱らなきゃ。朝ごはん食べたら私の部屋に来なさい。いいわね?』
『結局怒られるのか…。』
『何か言ったかしら?』
『なんでもありません。』
と、食堂で過ごしていた時、エントランスの呼び鈴がなる。
『ん?誰だ?』
『私が行きましょう。』
ガチャッ。
『久しぶり。悪魔執事。失礼するよ。』
『なっ…!』
『待ちなさい…!』
『悪魔執事の主。久方ぶりだね。』
『く、クロウザー・ノックス…!?なんでここに!?』
『ふふ、スリックの街で君がマフィアになったって言うから…気になって見に来たんだよ。聞いたよ。ゾディア家を壊滅させたんだって?うちと敵対してたマフィアだから助かったよ。』
『お礼を言いに来たのかしら?』
『ふふ、そう。そして、君に会いに。』
クロウザー・ノックスは私の手の甲にキスを落とす。
チュッ。
『なっ!!』
『[´·ω·`]カチーン』
『これは私からのお礼だよ。そして、君への敬愛を込めて。』
『っ、無礼な…っ。』
私はパシッと手を叩く。
『おやおや釣れないね。まぁいいか。今日は挨拶に来ただけだから。いつか必ず君を俺のものにする。それまで他の男に現を抜かさないでね。』
クロウザー・ノックスはそそくさと去っていく。
『主様、大丈夫でしたか?』
『えぇ。大丈夫よ。全く抜け目のない男よね…。』
(いつか必ず君を俺のものにするって…いつから私は誰かのものになったのよ…。)
私はその手をぎゅっと握る。
それを見てる視線に気付きもせず――。
2階 主の部屋(麻里衣)
『疲れたわね……。』
私はベットに横になる。
『疲れたから、すぐ眠れそうね…。』
私はゆっくりと目を閉じてそのまま眠りに落ちる。
『すぅ、すぅ…。』
一方その頃――
カサッ。一通の手紙を扉に挟む。
次回
第3章 『愛の告白は薔薇の数』
〜試された名探偵〜
第1話 ローズレター
天樹
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