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村から出発してすぐのこと。
ある一日ー♪森の中ー♪くまさんにー♪
…出会っちゃった…。思わず、私は逃げ出してしまった。 日向の、制止する声も聞かずに——–。
気づいた時には遅かった。木々が密集している森だから、すぐに再会できそうにない。——よくぶつからなかったな〜。それにしても、歌の通りになるとは——–
声が聞こえた。——–誰の声か分からない——-から、その 方向へ。えーっと? どこにいるかな〜?あ、いたいこの人か。くまさんに襲われている。助けよ。——-1撃。私が強いのかくまさんが弱いのか…いや、前者だな。
「あ…ありぎゃ…ありがとうごじゃ…ございましゅ。」
いや、噛みすぎ。どうなってるの?滑舌。 さすがにこんなことは聞けないけど。
「どういたしまして。」
「あの!私、迷ってまして、森から脱け出せないんです…。」
滑舌良くなった!さっきは急で驚いただけかな?
「あはは…実は私も…。でも、私は仲間を探してるんだ。はぐれちゃって…。」
「そうなんですか。一緒に探します?」
「え、良いの!?」
「助けてもらったから…その間に森から抜け出せれば良いし…」
あれ、敬語じゃなくなった。 まあ、良いんだけどね。
「ありがとう!」
「あ、私、草香。」
「私は夜月。よろしく。草香。」
「うん!」
明るい人。名前からして、多分、草の魔法を使うのかな?
仲間の外見を伝えて、早速探す。1人よりは2人の方が効率が良いはずだから、一緒に探してもらって、とても助かる…。でも、全っ然見つからない。——-そのまま夜になってしまった。
暗視があるから、探すことは可能だけど…眠い…。 寝ることにした。
太陽が昇りきった頃、私達は再会した。
「夜月!やっと会えた〜!」
「心配かけちゃったね。もう、はぐれないようにするよ。」
「じゃあね、夜月。」
「待って!草香!私達と、一緒に来ない?」
「一緒に?」
「そう。私達は旅をしてる。仲間が増えれば、楽しいでしょ?だから、一緒に来ない?」
「良いの?…他の人は?」
「私は歓迎だよ!」
「俺も」
「同じく。」
「草香、どうする?」
「行こうかな…。」
自己紹介を軽くした。草香は、予想通り、草の魔法を使うみたい。もちろんのように、私達の魔法 ——-昼、夜、氷——–には驚いていた。
その後、出発した。仲間が増えた、私達は——-。
一週間後。私は、夢をみた。現実世界での、出来事の——-