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外見は薄暗い廃墟、古い建物。
しかしそこは、殺し屋の本拠地だった——
現在の状況、私こと柊理恵が、無駄に顔が良く同期である東雲蓮に、人気のない廊下で壁ドンされている。
うん、自分でもよく分からん。
「え、ちょっと、待ってよ!」
とりあえず抵抗の言葉を出してみる。
「今まで散々待ってやったんだ。今更待てねぇよ」
そう言って壁ドン状態なのに更に顔を近づけてきた蓮。キスは・・・・・・しないようだ。良かった。
一応記憶を探ってみるが、蓮を待たせた記憶も、付き合った記憶もない。
なのに何故こんなにも嫉妬心が爆発しているのか。
答えは明白だ。それにより、数時間前の自分の行動を後悔する羽目になった。
「だから待てって言ってるでしょうが!」
どう頑張っても聞かないから、アッパーを繰り出した。
これは、史上最強と呼ばれているコンビの、いかにも普通の高校生らしい淡い恋愛話なのである。
高校生らしくて淡いかどうかは知らないけど。