テラーノベル
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??「君さ…」
🍵「…は、?」
一瞬何を言われているのか理解できなかった。
下手、なんて。そんなこと初めて言われた。
今まで誰に演奏を聞かれても、褒められて賞賛されるばかりだったのに。
驚きが先に来てしまったが、状況を飲み込むことが出来たら、今度は軽い怒りを覚えた。
🍵「……どうして、急に?」
なるべく喧嘩腰にならないよう、注意しながら話す。
??「…それ答えなきゃダメ?」
🍵「はぁ…?」
すると今度は面倒くささを全面に出し、ため息までついて聞き返してきた。
この人は一体何なのだろう…。
🍵「なぜ下手だと思ったのか、聞きたくて…」
??「んー…そうだな……」
??「俺も何となくだったんだけど…」
いやなんとなくなのかよ。
呆れと怒りを抑えながらも答えを待つ。
??「なんかね…必死さがないっていうか、」
??「聞いてて飽きるんだよね、君の演奏」
🍵「ッえ…?」
飽きる……?俺の演奏が…、?
今まで、一度も言われたことないのに…っ
そう思ったら、悔しかった。
なんでそんなこと言われなきゃいけないのかって。
??「……そんなに疑うならさ」
??「俺が弾いて見ようか?」
🍵「え……」
🍵「君…ピアノ弾けるの、?」
そんなこと知らなかった。俺だけが弾けると思っていたのに。
??「うん、弾けるけど」
??「やってみようか?」
そう言うと俺の返事も待たずに椅子に腰掛けた。
そして楽譜を見て一言
??「ああ、この曲か」
??「これなら弾ける」
なんていった。
そして次の瞬間、鍵盤に指を置き、滑らかな動きで弾き始めた。
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🍵「……ッッ」
その曲は、凄く感情がこもってて、力強くて。
俺の音楽とは比べ物にならないくらい美しくて、思わず感動してしまうような演奏。
その瞬間、思ってしまった。
俺には出来ない―。
そんなことを。
コメント
8件
この時点でもう最終話らへんではすごいこと(いい意味で!!←ここ重要)になってるんだろうなぁ(遠い目)
なんてことを…てか??って誰ぇやあ。。。
??ってらんらんかな(((????