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帰り道

まだ日が沈んでいないのにあたりは少しずつ薄暗くなっていた。

〇〇はゆっくり歩きながら家に向う。

「__!!」

しかし、川から何かが流れているのに気がついた。

(、、、人が、流れてる)

川に流れている人が死んでいるんじゃないかと焦りながらも冷静に助けることにした。

(大丈夫!私昔泳ぎ方教わったことあるし、、、)





「はあ、はあ、、、、大丈夫ですか!?」

男の心臓に手を当てる。心臓は動いているみたいだ。

「良かった、、、生きてて、、」

「良くない!!」

「ひゃ!」

びっくりして軽く悲鳴を上げる。

「ああ、今日も入水失敗だよ。」

「今日も!?というか自殺!!」

「、、そうだ!」

突然男は目をキラキラさせた。

「なんです?急に、、」

「君の名前は?私は太宰治。」

「〇〇と言います、、」

「なるほど。〇〇ちゃん!私と一緒に心中しないかい!!」

「お断りします。」

「ええー」

「断るに気まってるじゃないですか。」

「そんな事言わずに、私は美しくて愛らしい〇〇ちゃんと心中したいのだよ。私は君に一目惚れしたのだ。」

「怖、警察呼びますよ。」

「酷い!!」

「、、はくしゅ、寒っ、もう日が沈む、、早く帰らないと、、」

「家まで送ろうか?」

「変人に家はバレたくないです。」

「じゃあ、近くまで送るよ!」

「、、、」

「ね?」

「近くまでならいいです。」




「もうここまでで大丈夫です。」

「はーい、じゃあね!」

「、、ありがとう」

ボソりと呟く

「、、、やっぱり、私と心中しない!」

「どうして行けると思ったんですか。」

「そういう流れだったでしょう!!」

「どう考えても無理です。」

「じゃあ、明日会わない?」

「明日は用事があるので。というか用事なくても行きませんから。」

「ええ、用事ってもしかしてだけど、、彼氏!?」

「違います。」

「じゃあ、彼氏いないの?」

「はい」

「じゃあ、家止めてよ。」

「死んでも嫌です。」

「〇〇ちゃんのケチ、、」

「はいはい、もう帰りますね。さよなら」

「また今度ね。」

「またなんかない」と言いかけようとしたがもう太宰はいなくなっていた。

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253

コメント

3

ユーザー
ユーザー

てんさいいいい

ユーザー

あ"ぁ最高です。 続き楽しみにしてますぅ(泣)

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