テラーノベル
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結葉の姉の森 結夏(もり ゆうか)は、突如妹である結葉に電話をかけてきた。
[結葉ってそういうところよくないよね………昔シュンとした感じだったのはまだしも、そんなツンツンしてなかったのに。いつ変わったのかしら。]
「父さんと母さんがいなくなったからって……親みたいなこと言わないで!」
[結葉、そんな怒らないでよ。どうしてそんなに姉さんにまでひどいの?これからお願いがあるっていうのに。]
「ごめん。もうすぐ戻らなきゃ。」
結葉はすぐに通話終了ボタンをタップし、スタスタと早足で職員用女子トイレを出た。
「結葉先生、大丈夫ですか?」
瑠菜に職員室でそっと声をかけられた。
肩にはそっと白く小さい手が置かれている。
声をかけられた結葉は、少し顔が青いようだった。
「あっ……瑠菜先生。大丈夫です。最近…あんまり…寝てないし、食べてないので、栄養と睡眠不足…なのかも……」
結葉は言葉を置きながら、瑠菜に苦笑いする。
(瑠菜ちゃんにこんな真っ赤な嘘ついたの…はじめてかも……。)
「そうなんですか?大丈夫…?そうだ、今日どっかご飯行きます?」
「いえっ……大丈夫です。お気遣いすいません、瑠菜先生。」
結葉は、瑠菜の手をそっとどかし、職員室を出ていった。
家に帰るまで、結葉はスマホの電源を入れなかった。
恐る恐る電源をいれると、予想通り結夏から沢山の不在着信がかかっていた。
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