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今日は、雲一つ浮いてない快晴だった。
悠は少し浮き足立ちながら学校へ向かう。
すると、角を曲がった先にあんずがいた。
「あんずさん、おはようございます。」
あんずが小声で挨拶を返す。
「……今日は車じゃないの?………はい、昨日は用事があって……」
2人はこのあとも仲良く話しながら登校した。
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「あっ!あんず、オッキーおはよう☆」
スバルが元気に挨拶する。それに真、北斗も続く。
「いや〜、無事にあんずが登校してくれてよかったよ〜、」
「ほんとにね〜、」
「あぁ、」
スバル、真、北斗が安心したような顔で言う。
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昼休み…
北斗があることについて話し出す。
「ドリフェスのなかでも二番目に格が高い晴れ舞台、『S 1』。その開催が、二週間後に予定されている。……… 」
北斗が言うには、生徒会の理不尽な制度に革命を成すため『S1』に絶対勝利しなければならない。ゆえに、”策”と”指導者”が必要だと言う。
「俺は、そんな方向で指針を立てているが。おまえたちの意見も聞きたい、どんなもんだ?」
「難しいことはわからないよ!」
「ホッケ~に任せるっ☆」
真、スバルが言う。
北斗が呆れる。
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その後、講堂に向かうことになった。すると、奥から綺麗な歌声が聞こえてきた。
スバルが駆け寄る。
「しののん!」
「えっ。こ、こんにちは明星先輩!」
そこには、女の子みたいに可愛らしい顔をした蒼髪の子がいた。周りが楽しそうに話し始めた。それを見て、あんずがニコニコしていた。それにつられて悠も思わず笑顔になる。
すると、ニコニコしていたあんずの姿が突然消えた。悠が後ろを向くと、瓜二つの人物が、あんずをまるでお神輿のように持ち上げていた。
悠が先に追いかける。
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あんずが運ばれた先は、軽音部だった。
悠が思いっきり扉を開く。
「あんずさん!」
「「あれ?もう気づかれちゃった?」」
「「まぁ、いいっか!…朔間せんぱーい!連れてきましたよ〜!」」
すると、棺桶の中から人が出てきた。あんず、悠が思わず顔をゆがめる。
「…おや?葵くんが2人に見えるのう。」
「「俺らは、もともと2人でーす!」」
棺桶の中から出てきた人物……朔間先輩こと朔間零が寝起きでぼやいていた。
そして、少しよろけながらあんずの前に立つ。
「おぬしがプロデューサーだな?」
あんずが少し戸惑いながら、頷く。すると、零が悠の方へ向く。
「あぁ、おぬしも転校してきたんだったな……月丘”優”。」
悠は直感的に零が自分の正体に気づいてるのを察した。動揺せずはっきりとした声で答える。
「はい。」
「「あれ?朔間先輩、知り合いですか?」」
「いや…」
「たのもーう☆」
スバルが時代劇のようなことを言いながら、入ってきた。その後ろに、北斗、真も入ってきた。
「ようこそ、Trickstar。」
その後、零、北斗、スバル、真が話し始めた。最終的には、歌と踊り次第であんずを返し、『S1』に勝つための指導者になろうという。
「あんず!音楽流して!」
あんずが、すかさず音楽を流す。
「〜♪」
零が期待以上と思ってそうな顔で見る。その後ろに、瓜二つの2人と、いつの間にか居た晃牙がリズムに乗っている。あんずも、キラキラした目で見ている。
「………」
悠は、声にならないほど歌と踊りに見入っていた。
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歌と踊りが終わり、3人は息切れしていた。零は3人の歌と踊りを褒めていた。そこで、3人にはある試練を与えた。スバルには、他の人と合わせるためあんずと一緒に過ごすこと、北斗は、自分の持ち味を出すため双子と特訓すること、真は、自分に自信をつけるため晃牙と特訓することになった。この特訓は、昼休みに話していたドリフェス『S1』に勝つために必要なものだった。
それぞれ、自分の持ち場に向かう。
悠、零2人きりになった。
悠が、軽音部を出ようとする。
「待て。」
「……なんですか?」
「おぬしはなぜ夢ノ咲に転校してきた?……天才女月丘”優”」
「いや、アイドルといったほうがいいかや?」
(…………)
悠が下唇を軽く噛む。
「あなたには関係のないことです。」
悠ではなく優の声で少しそっけなく言った。その言葉だけを残し、軽音部を出た。