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ハロウィンだね 短くてすみませんーー
みなさんHappy Halloween!!
「とりっくおあーとりーと!」
目をぱちくりとする。
「Wow!どうしたんだい?菊」
「はろうぃん、でしょう?」
そう私がいった後、少し考えるように手を顎に当て、うーんと考えていた。
「…もしかして、ないんですか?」
「ち、ちがうんだぞ!あったにはあったけど…」
そんな彼の言葉に思わずジト目になって、少し声が低くなる。
これだからメタボ……いえ、アルフレッドさんは……。
「もうっ、食べちゃったんですか?」
「い、いや〜……そ、そそそんなこと…ないんだぞ!」
「だからメタボって言われるんですよ」
がーんと効果音がつきそうなほど口を大きく開け、落ち込んでいる。
そんな彼がなんだか可愛く見えてしまい、思わず微笑んでしまう。
すると、落ち込んでいた彼が復活し、急にこう言ってきた。
「というか!Trick or Treat って言う割には菊!仮装してないんだね!」
「爺の仮装など興味ないでしょう?」
「あるに決まってるんだぞ!」
「そうですか?でも、アルフレッドさんお菓子持っていませんし…」
うーん、とまた悩んでいる彼は、何かを思いついたのだろう、いつものようなニッコニコな笑顔でこちらを向いてくる。
「どうしました?」
「俺、いいこと思いついちゃったんだぞ」
そんなことを言う彼に疑問を抱いていると、彼の顔が急に近づいてきた。
急なことに反応しきれず、唇に柔らかい感触がする。今の私の顔は真っ赤だろう。
すぐ話してくれるかと思いきや、閉じている私の口を無理やり開けるかのように、舌を使ってくる。
「んっ…!?っあ、っ…ぅ、」
舌と舌の合わさる水音が私の鼓膜を突き刺す。
すると、彼が食べていたであろう飴がころりと音を立て、私の口へと入ってきた。
それを確認すると、舌を使うのをやめ最後に名残が惜しいかのように唇へと触れるだけの優しいキスをした。
「…これが、いいことですか」
「っふ、はは、うん。そうだよ」
彼の少し大きい手が私の頬を撫でる。
「さて、かわいい俺のhoneyはどんな悪戯をしてくれるかな?」
「覚悟、しといてくださいね」
そんな私の言葉に、彼は楽しそうに目を細めた。
ころりと口の中に転がるいちご味が、なんだかいつもよりも甘く感じる。