第7章 対峙
投票前。
ENTPが近づく。
ENTP:「ねえ。」
ISFJは微笑む。
ISFJ:「なに?」
ENTPの目は真っ直ぐ。
ENTP:「あなた、誰守ってるの?」
空気が止まる。
INFPが顔を上げる。
ISFJは一瞬だけ沈黙する。
そして。
ISFJ:「……この子。」
場が凍る。
ENTP:「は?」
ISFJ:「この子は耐えられない。
だから、危険な人は排除する。」
ENTPの笑みが消える。
ENTP:「それ、誰が決めたの?」
ISFJ:「私。」
INTJが割って入る。
INTJ:「つまり、選別基準は君の主観か。」
ISFJ:「違う。」
ISFJの声は震えていない。
ISFJ:「データがある。」
全員がざわつく。
ENTP:「データ?」
ISFJは壁際へ歩く。
パネルを開く。
隠されていた端末が露わになる。
ざわめき。
ISFJ:「私は管理側と接触している。」
沈黙。
ENFP:「え……?」
INFPの目が揺れる。
INFP:「……私の、ために?」
ISFJは振り返る。
その目は涙で滲んでいる。
ISFJ:「あなたは壊れる。
だから私が代わりに汚れる。」
⸻
ENTPはゆっくり笑う。
でもその目は冷たい。
ENTP:「それさ。」
一歩近づく。
ENTP:「“守ってる”んじゃなくて、
“コントロールしてる”だけじゃない?」
ISFJの心臓が強く鳴る。
ENTP:「その子がどう生きるか、
勝手に決めてる。」
沈黙。
INFPの呼吸が荒くなる。
INFP:「……私、そんなに弱い?」
ISFJ:「違う!私は——」
スクリーンが光る。
『投票を開始します』
カウントダウン。
緊張。
ENTPとISFJの視線がぶつかる。
守る者。
暴く者。
そして中央で揺れるINFP。
第8章 庇う者
カウントダウン。
10
9
8…
空気が重い。
ENTPの視線はISFJに固定されている。
ENTP:「みんな冷静に考えて。
この人、管理側と繋がってるって自分で言った。」
ざわつき。
ESTJ:「事実なら重大だ。」
INTJ:「合理的に考えれば、最優先排除対象。」
ISFJは動かない。
ただ、INFPを見る。
INFPの呼吸が震えている。
⸻
5
4
INFPが立ち上がる。
INFP:「……待って。」
全員が振り向く。
INFP:「ISFJは、悪くない。」
ENTP:「え?」
INFPの声は震えている。
でも、逃げない。
INFP:「私が弱いから。
私が、怖がってるから。
ISFJは、それを知ってただけ。」
ISFJの目が見開く。
INFPは続ける。
INFP:「私のために動いたなら、
それは私の責任でもある。」
沈黙。
ENFPの目に涙。
ENFP:「ちょっと待って、それ違うよ……」
INTJは冷静に言う。
INTJ:「責任の共有は感情論だ。」
INFPは振り返る。
INFP:「でも!
この人がいなかったら、
私はもう壊れてた!」
その言葉。
ISFJの心に突き刺さる。
⸻
2
1
投票終了。
結果表示。
ISFJ 6票
ENTP 5票
その他 分散
ざわめき。
ENTP:「は?????」
ESFP:「ちょ、待って!?」
ESTJ:「僅差だ。」
ISFJは静かに目を閉じる。
でも。
スクリーンが続けて表示する。
『特別ルール発動』
『庇護宣言者は被庇護者と同時判定となる』
凍りつく空気。
ENFP:「……え?」
INTPが息を呑む。
INTP:「つまり……」
表示。
ISFJ & INFP 隔離対象
ISFJの顔から血の気が引く。
ISFJ:「違う……それは……」
INFPは震えながらも、ISFJの手を握る。
INFP:「一緒なら、怖くないよ。」
その言葉。
ISFJの中で何かが崩れる。
ISFJ(心の声)
“守るはずだったのに。”
ENTPは歯を食いしばる。
ENTP:「くそ……」
INTJが小さく呟く。
INTJ:「感情は、最大の弱点だ。」
⸻
扉が開く。
ISFJとINFPが立ち上がる。
ISFJの目がENTPを見る。
責めない。
怒らない。
ただ、悲しい。
ISFJ:「あなたは、正しいよ。」
ENTPの心が一瞬揺れる。
でも、何も言えない。
扉が閉まる。
重い音。
残された14人。
静寂。
そして、スクリーンが再び光る。
『ゲームは次段階へ移行します』
INTJの目が細まる。
ENTPの脳が高速回転する。
ENTP(心の声)
“待て。
これ、まだ終わってない。”
第8章もセットです!(?)






