丈「大事な話って?」
「うん、皆んなには言ってなかったんだけど、私、定期的に、病院に行ってるの」
丈「病院?」
「愛ちゃんの件で、私も頭打ってて。その時の後遺症というか。」
丈「後遺症、」
「まぁそんな大したのじゃなくて。ちょっと頭痛がするだけ。」
「で、昨日も病院行ってきたんだけど、手術をしないかって言われて。」
「手術をしたら頭痛が和らぐかもしれない、って。でも、しばらく仕事はセーブしなくちゃいけない。」
丈「○○、受けんの?」
「受けない」
涼「俺は受けて欲しいと思ってるけどね」
丈「僕もそう思います」
「でも、受けたくないって言ってられないかもしれなくて。」
涼「は?」
「いや、まだ確定じゃなくて。」
丈「なに?」
「病院行って検査したんだけど、その結果によっては手術しないと、命が危険になることもある。」
涼「もちろんそうなったら受けて。絶対。」
丈「んーと、ちょっと頭が追いついとらんと言うか現実味がないんやけど、、」
丈「とりあえず今は大丈夫なん?」
「うん、検査結果は今日中に分かるみたいで、電話で教えてくれるみたい。」
「まぁ今まで検査してて大丈夫だったから、今回もそんな心配しなくて大丈夫だと思うけど」
涼「油断は禁物。」
「まぁね?」
涼「ごめん、もう行かなきゃ、」
「うん、ごめんね」
涼「何言ってんのw また病院から電話来たら教えて」
「はーい」
涼「○○大好き」
「私も好き」
丈「なぁ、皆んなには言わんの?」
「言っても不安にさせるだけだもん」
丈「○○らしいわ」
「それ褒めてる?」
丈「んー、どうやろ。」
マネ「車まわしてあるので乗って下さい」
「はーい」
🚗
大「なーなー、何してたんー?」
「んー、家族会議?w」
謙「山田くんと丈くんは家族ちゃうけどなw」
ス「なにわ男子さんリハお願いします!」
和「今日は珍しく○○楽屋出発やw」
「今他のグループ居ないからね〜」
プルル
「あ、電話、、」
丈「((コソッ))病院?」
「うん、」
「マネ〜。代わりに聞いてて〜」
マネ「分かりました」
ス「ここで抜かれるんで、」
「了解です」
ス「じゃあ頭からもう1回してみましょうか」
マネ「すみません!その前に少し○○さん、いいですか?」
「?はい」
「なに?」
マネ「病院からの電話。」
「?」
「え、何で黙ってるのw 大丈夫だったんだよね?」
マネ「、、」
「いやいや、w 嘘でしょ、だって今まで、、」
マネ「ちょっと抜けよう」
「今から!?」
マネ「1回リハーサル通して、すぐ病院に話を聞きに行こう」
マネ「本番までには戻ってこられると思う。」
「…わかりました」
恭平Side
マネージャーに呼ばれる○○。少し話して○○が慌て出す。
「今から!?」
流「何が今から?w」
駿「さぁ、」
「ごめんなさい!お願いします!」
丈「○○、」
「ん、大丈夫だから」
○○Side
リハーサルが無事に終わる。
涼「あ!○○ー!」
マネ「○○さん急いでください!」
「はい!」
「にぃごめん、用事出来ちゃって!」
そう言ってにぃの横を通り過ぎようとすると、腕を掴まれる。
涼「本番前にどこ行くの?」
「えーーっ、と、、」
涼「病院?」
「、、」
涼「もしかして、」
「“詳しい事は来てから”って。」
涼「俺も行く」
「はい?」
涼「ちぃに連絡しとく。」
「リハーサルは!?」
涼「本番までには戻る」
🚗
「…にぃ」
涼「ん?」
涼「ん。」
声をかけただけで分かってくれたみたいで、手を差し出してくれる。
その手を握って不安な気持ちを紛らす。
🏥
藤「ありがとうございます。」
マネ「すみません、時間が、、」
藤「はい。」
藤「検査の結果なのですが、ここに小さな腫瘍が見つかりました。」
「腫瘍、、」
涼「○○は大丈夫なんですか!?」
藤「この大きさですと、まだ大丈夫だと思います。ただ、大きくなってきてしまうと、脳を圧迫して、痛みを感じてしまうかもしれません。」
「すぐ大きくなるものなの?」
藤「いや。そんなにすぐには大丈夫だと思うけど、油断は出来ない。」
藤「それに、○○さんの場合、記憶をする場所の近くに腫瘍が出来ていて、圧迫されると、記憶に障害が出てくる可能性もある。」
「記憶、、」
藤「心当たりある?」
「いや、、」
藤「これから出てくると思う。」
涼「もし、手術をするとしたら、リスクとか、、」
藤「そうですね、、あくまで可能性としての話ですが、1部の記憶を無くしてしまうかもしれない事と、今までのような芸能活動が出来なくなってしまう可能性があります」
「そしたら、、手術は、、」
藤「まぁ、、この手術、普通なら西条先生だろうなぁ。」
藤「でも、アイツがいいんだろ〜?アイツ。」
「うん。手術をするなら藍沢先生がいい」
藤「分かった。じゃあ助手に入る」
「や、それは白石先生がいい。」
藤「えぇ、、?いや、そこは“藤川先生!お願いします!”って言うところだろ〜??」
「ふふっ、ありがと、藤川先生。本番頑張れそう。」
藤「おう、頑張れ」
🚗
マネ「○○さん、」
涼「○○、受けて。」
「そしたら仕事が」
涼「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ」
「リスクも聞いてた?記憶無くしちゃうかもしれないんだよ?」
涼「それは、、そう、だけど、、」
「考える。ちゃんと。」
涼「うん」
記憶が無くなる。程度が分からないけど、今までのこと。忘れたくないことも沢山ある。
それも、忘れちゃうのかな。
流「あ、○○おかえり〜!」
和「おーい、○○ー?w」
駿「大丈夫?目に光が無いで?」
大「○○〜」
「うん!?どしたの?」
『それはこっちのセリフや。』
「大丈夫大丈夫」
「本番に集中しないとね」
ス「なにわ男子さんお願いします!」
丈「はーい」
裕「あ、○○ちゃん」
「裕翔くん。」
裕「山田のやつ、ずっと落ち着きがないんだけど、何か知らない?」
「んーー、、本番緊張してるんですかね?」
「リハ参加してないし。」
裕「そういうこと?」
裕「まぁいつもリハで入念に確認するもんな、」
裕「ごめんね、ありがとう」
「いえ」
ス「本番お願いします」
和「お願いします!」
ス「OKです!お疲れ様です!」
謙「ありがとうございました!」
「お兄ちゃん、ちょっと。」
丈「うん」
丈「はあ!?しゅよ、」
「シー!!声!!」
丈「ごめん、」
丈「え、どうなんの、?」
~説明中~
丈「どっちにしろ記憶障害、ってこと、?」
「うん、手術を受けなかったら圧迫されて。手術を受けて、脳が傷付いても記憶障害が出てくる。」
丈「そんな、、」
丈「どうすんの、?」
「ん〜、どうしようかな、、w」
丈「今までのような活動出来んくなるんやろ」
「可能性としてね」
丈「○○、受けんって言いそうやな」
「うん、そっち寄りだよ」
丈「でもそしたら○○、死、」
「もちろん、ちゃんと考えるよ。私だって死にたくは無いし。」
丈「うん、」
流「どこ行ってたんー?」
「んー、ちょっとねー」
大「なーなー、お昼食べいこーやー」
丈「どこ行くー?」
和「皆んな何食べたい〜?」
「お寿司〜!」
駿「ええやん!」
謙「寿司食べたーい!」
大「じゃあ寿司行こか!」
『よっしゃ!』
🍣
流「ん〜!うま!」
駿「最高、、」
🚗
和「りゅちぇ○○は雑誌やっけ?」
流「そうそう。」
丈「着いたで〜」
「ありがと!」
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