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休日 2

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休日 2

2 - 第2話

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2024年06月06日

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何もないと思っていたのに、ロケで足を挫いてしまった。

引きずるほどではないが、よく見たら、右足をかばって歩いている。

歩くスピードも遅いし、時々立ち止まって息を吐く。

今日はラジオの収録。もう1人は向井。


向井ーしょっぴー、めめに言うたん?

渡辺ー内緒。

向井ーあかんやん。ちゃんと言わな。

渡辺ー日曜日に出かける予定だから内緒。

向井ーその足、日曜日までに治らんで?

渡辺ー言うなよ?

向井ー内緒やな?

渡辺ーそう。


向井は、心配と呆れで渋い顔をした。

後でこっそり目黒に報告しようと思っている。

渡辺は、足をかばいながら歩いているので、すぐバレると思う。


向井ーめめ?

目黒ーどうした?

向井ーあんな、内緒や言われてんけどな、心配やさかい連絡しとる。

目黒ー翔太くん?

向井ー右足な挫いとる。

目黒ー何で?

向井ーロケ先でやったらしいわ。

目黒ーで、内緒って?

向井ー日曜日に出かける予定やから、言うなって。無理したら余計、酷なるし。

目黒ーありがとう、内緒だね?

向井ーバレバレやわ。

目黒ーそんなに酷いの?

向井ーあれ、2〜3日したら腫れてくるわ、あの調子で歩いとったら。

目黒ー分かった。


その3日後が日曜日。

今夜、目黒の家に帰って来る。

食事がちゃんと摂れてるか、チェックされる。

食べてないと海と老婆の家には連れて行かない。

怪我は仕方ない。

ただ、内緒は許されない。

バレないと思っているのだろう。

無理して歩くはず。

翔太溺愛の鬼は健在である。

隠そうとすることが、まず間違っている。

素直に言えば、目黒も考えてくれるはず。

何年も一緒にいるのに、いまだに目黒を理解してない。

どれだけ自分が、溺愛されてるか理解してない。


渡辺ーただいま。

目黒ーおかえり。

渡辺ーお腹空いた。

目黒ーもうすぐ出来るから待ってくれる?

渡辺ーん。

目黒ーそれ何?

渡辺ー$誌。

目黒ーまた、買ってきたの?

渡辺ーいっぱい頑張ってるって、お婆ちゃんに分かってもらうから。

目黒ー昨日も持って来なかった?

渡辺ー昨日とはまた違うやつ。

目黒ー俺にだって、そんなにくれないくせに。

渡辺ー渡したことないわ!

目黒ー普段は気にもしないくせに。

渡辺ーブツブツ煩いな。


目黒ー出来たよ、食べよう?

渡辺ーん。


目黒は、渡辺の歩くのを見ていた。

確かにかばってる。

向井が言っていたように、きっと腫れる。

湿布しているんだろうか?

何もしてなかったら怒るけど?


目黒ー翔太くん。

渡辺ーん?

目黒ー湿布してる?

渡辺ーうん、、、、。

目黒ーどこに?

渡辺ー知らない。

目黒ーど・こ・に?

渡辺ー・・右足首。

目黒ーふ〜ん。

渡辺ー行くからな!

目黒ーう〜ん。

渡辺ー自分だけでも行く!

目黒ー運転出来るわけないでしょ?

渡辺ーごめん!謝るから連れて行って!

目黒ーどうしようか?

渡辺ー目黒!

目黒ー食事先にしよう?食べないとホントに行かないよ?

渡辺ー・・。


溺愛の鬼をナメるでないわ。

時にはホントの鬼になる。

渡辺は大人しく食事を始めた。

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