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大西side
流【もう知らないっ!じゃあね!】
そうは言ったけど、正直楽しかった。
おれ…本気で大ちゃんのこと、好きになっちゃったみたい。
それで、決心がついた。
おれ、女の子になろう、と。
大ちゃんの前では、大ちゃんに愛されるような、一人の女の子で、大西蘭でいよう、って。
おれの、片想いやけど…。
おれが、女の子の設定で、大ちゃんに出会いたかった。
偽りではなく、本当の、女の子として。
そうすれば、じぶんの恋に、正々堂々と、向き合えたのに。
おれは大ちゃんにとって恋愛対象やない。
それでも、好きになっちゃったんだから…。
出会える世界線が、かえられればいいのに。
神様は、いじわる。
あの日、謙杜から傘をかりていれば…。
大ちゃんに出会っても、恋に落ちる前に、断っていれば。
こんなにくるしくなることもなかった。
ただ、謙杜と遊んで、いつもどおりの毎日がおくれていたのに…。
今も、大ちゃんの顔が、頭からはなれなかった。