テラーノベル
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圖阿です!
前回の続きからです!
どうぞ!
・・・
🦁side
🍣「ゆうちゃんもっと自分のことを大事にしなさいッッッ!!」
ウチは今、ないこにめちゃくちゃ叱られとる。
数十分前
用事があったため、少し遠出した帰りに電車に乗っとった。
帰宅ラッシュにぶつかってしまったらしく、電車内は人であふれていた。
はよつかんかなぁーっと思いながらスマホをいじっていると、突然誰かの手が尻に触れた。
(これだけ混んどったら無理もないか)
なんて思っていたのも束の間、また尻に触られた。
しかも、今度は揉むようにして触られたのがわかった。
(あ、これ痴漢や)
(どないしよっかなぁ…)
(今痴漢だって言ってもええんやけど、この混み具合やと、逃げられてまうかもしれんしなぁ……)
(次の駅に着いた瞬間にこの痴漢の腕を引っ張って駅員に言えばええか)
そう思い、またスマホをいじって次の駅につく数分間をやり過ごそうとしたとき、後ろからうめき声が聞こえた。
振り返ると、ウチに痴漢をしていたであろう人が、腕を締め上げられていた。
🍣「……おっさん…あんた何やってんだ?」
締め上げていたのはないこだった。
🍣「ゆうちゃん気分悪くない?後ちょっとで駅着くからね…?」
🦁「…?…別に気分は悪くないけど」
その後、駅に着いて早々、痴漢男は駅員さんの1人に連行されて行った。
駅員さん「この度はご協力感謝いたします。」
駅員さん「お辛いと思いますが、今回のことで少しお話を伺いたいので、お時間よろしいでしょうか?」
🍣「いや、流石に今はちょっと…ゆ…彼女の気分も悪いでしょうし」
駅員さん「そうですね。では、お話できるときになりましたら、こちらにご連絡をお願いします。」
そう言って紙を渡そうとする駅員さんを制止した。
🦁「あぁ別にええですよ。聞きたいことって何ですか?」
駅員さん「え…!?…あ、えっと…💦」
🦁「…?」
別に気分も悪くないし、今ぱぱっとこたえてまうかっと思って言ったのに、なぜか駅員さんは驚いていた。
その後、幾つか質問に答えた後、もう帰っても大丈夫となったのだが、一体どうしてあんなに驚いていたのか…そう思ってると、ないこが聞いてきた。
🍣「ゆうちゃんさ…なんで痴漢されたときすぐに誰かに助けを求めるとかしなかったの?」
🦁「あの場で変なことしたら、痴漢が逃げてくと思ってな」
🦁「流石にこれ以上被害を出すわけにはいかんかったし」
🦁「この駅に着いたら、腕掴んで逃げらんないようにすればええかなぁ〜って」
🍣「ゆうちゃんもっと自分のことを大事にしなさいッッッ!!」
そして、冒頭に戻る。
突然叫んだないこに驚いていると、ないこは頭を抱えていた。
🍣「ゆうちゃん、正義感があるのはいいけど、自分を大切にして」
🦁「?大切にしとるで?」
🍣「いやしてないって」
🍣「ゆうちゃん俺があの痴漢止めてなかったら、たぶんさらに酷いことされてたよ?」
🦁「まぁ、そうなったらそうなったで」
🦁「それに、ないこさっきから心配してくれとるみたいやけど、大丈夫やで?」
🦁「ウチ普通に強いし✨」
🍣「それは知ってるけどもッッッ!!」
🍣「はぁ……とりあえず、今度からは1人でどうにかしようとしないでね…?」
🦁「……………」
🍣「返事は?」
🦁「……ハイ」
🍣「声ちっっっさッッッ!!!」
(しゃあないんよ。こればっかりは)
痴漢は別に今回が初めてやない。
けど、今までも自力で痴漢を捕まえとったし……ウチには普通の子らみたいに誰かに頼るのは無理や。
もし、痴漢野郎が逆上して周りになんかしてみぃ?…それで周りに被害が及ぶんなら、ウチは1人で耐えた方がずっといいんや。
その方が誰にも迷惑かけんし。
数日後
🦁「…………」
ウチはまた、痴漢をされとる。
(ないこにあぁ言われたけど、助けを求めるなんて無理なんよ)
このまま、次の駅まで…そう思った瞬間に、誰かに引き寄せられ、それと同時に男性が誰かに怒鳴る声がした。
顔を上げると、ほとけやった。
(なんや最近、こんなこと多いいな)
どうやら、ほとけに対して男性は怒っとるようやった。
それに対してほとけはただただ無言やった。
(こんなほとけ…初めてみたな)
痴漢「ッてめぇッッ!少しはうんとかすんとか言ったらどうなんだよ!?💢💢」
痴漢「人の腕いきなり掴みやがってッッ!!💢💢」
痴漢「いい加減離せよッッ!!??💢💢」
💎「…………うん。すん。」
🦁「……ブッッッッ!!www」
痴漢「は、はぁ…????」
💎「なに?うんとかすんとか言えって言うから言ったんだけど」
💎「君のしょうもないお願い聞いたんだから、僕のお願いも聞いてね?」
その後、ほとけに連れられて、痴漢は連れてかれた。
💎「ねぇ、ゆうちゃんいい加減笑うの辞めてよー!」
🦁「…ッ…www」
🦁「アカンwww…なんであの状況で言うんよ?ww」
💎「仕方ないじゃん!!」
💎「も〜う💢」
🦁「ごめんってほとけww」
ないこの時はなんも思わんかったんに、ほとけに助けられた時は、なんや…嬉しかったな。
(……嬉しかった………???)
🦁「……ッ????//////」
(あれ、なんやろ?顔が熱い???////)
続く
・・・
見てくださりありがとうございました!
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