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#さのじん
自分夢の中
277
💙💛の物語シリーズ、通称パロシリーズ第2弾となります。
今回は諜報員パロです!
これまた初の試みになりますので要所要所拙い部分もあるかと存じますが、どうぞ暖かい目でご覧下さい…!
いつも1話が長くなりがちなので、短めにぽんぽん読める形にしてみようかと思います!
今後🔞なシーンも少なからず出てきますのでお気をつけて…!
それでは大丈夫そうな方はどうぞお進み下さい!
💙➞太
💛➞仁
華やかなシャンデリアが眩い光を放つ、豪華客船のメインホール。
流れる優雅なクラシック音楽の裏で、二人の諜報員は耳元の超小型通信機(以後インカム)を使い、いつもと変わらない息の合った軽口を叩き合っていた。
警備員の制服に身を包んだ太智はホールの壁際に立ち、鋭い視線で周囲を警戒しながらインカムに指先を触れる。
太「吉田さん、そっちの状況はどう? ちゃんと仕事しとる?」
仁「……最悪。このヒール、信じられないくらい歩きにくいんだけど。太智、今からでもその服とドレス交換してくんない?」
太「絶対嫌や」
スリットの深く入った漆黒のドレスを纏い、美しいブロンドのウィッグを揺らす仁人は、シャンパンのグラスを片手に小さく溜息をついた。
背筋を伸ばして凛と佇むその姿は、どこからどう見ても男たちの目を引く絶世の美女だ。
だが、通信機から聞こえる声はいつもの不機嫌な相棒そのもので、太智は小さく吹き出した。
太「いやでもめちゃくちゃ似合っとるよ?潜入は今のところ順調やね。そのままターゲットの懐に入って」
仁「揶揄うなよ。この任務終わったら、絶対美味いもん奢らせるからな」
太「それも絶対嫌や」
いつものように軽口を叩き合い、お互いの存在を確認する。
それが二人のいつもの距離感だった。
パーティーも終盤に差し掛かってきた所、不意にターゲットの側近らしき男が仁人に近づき、慇懃無礼な態度で琥珀色のカクテルを勧めてきた。
怪しまれるわけにはいかない。
仁人は完璧な淑女の微笑みを貼り付け、そのグラスを受け取って喉を鳴らした。
それが、全ての始まりだった。
太「なんや今の男…何か気に食わんわ」
仁「おい。仕事に集中、しろ……」
男が去った数秒後、仁人は急激な異変に襲われた。
仁「……っ…あ、れ……?」
身体の芯から、ドロリとした異常な熱がせり上がってくる。
立っていられなくなるほどの猛烈な目眩。
それだけではない。
指先から感覚が消えていき、足元が急速に鉛のように重くなっていく。自分の意志で動かせるはずの身体が、全く言うことを聞かない。
仕込まれた薬が単なる毒ではなく、神経を麻痺させ、身体の自由を奪う強力な媚薬だと気づいた時には、すでに遅かった。
仁「太、智……身体が、動か、な…。カクテル、に……」
太「吉田さん!? どうしたん、応答して! 吉田さん!」
仁人の意識は急速に混濁していく。
視界に仁人が入る距離にいた太智はすぐさま駆け付けようと走った。
しかしその距離は遠く、崩れ落ちそうになった仁人の身体を、待ち構えていたかのように数人の男たちが両脇から抱きかかえた。
更に運悪く、周囲の客達が仁人の様子を心配そうに見つめながら取り囲み、太智が掻き分けて進もうにも行く手を阻まれてしまった。
「飲みすぎたようだ、休ませてくる」と周囲に言い訳する男たちの声が、仁人のインカム越しに太智の耳へと流れてくる。
仁人は声を出して抵抗しようと試みるが、喉がヒュッと鳴るだけで言葉にならない。
そしてそのまま、仁人はなす術なく、パーティー会場の喧騒から引き離され、客船の裏手にある薄暗い客室へと連れ去られてしまった。
こうなってしまっては、今の太智にはどうすることも出来なかった。
しかし、会場からはターゲットもまた消えている。
先程の側近の行動を考えれば、薬を持ったのはターゲット。
つまり、今の仁人と共にいる可能性は高かった。
太智は攫われた相棒を取り戻すことを胸に誓い、拳をぎゅっと強く握り締めた。
コメント
1件
諜報員パロ、すごく続きが気になります💙💛そして私は青黄推しなので本当にありがとうございます🙏💕(土下座)