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今日、私はある計画を立てていた。
「彩希と手を繋ぎたい!」
敬「いや、勝手にしろよ」
そう。まだ一回も手を繋いでいないのだ。今日の帰り道に繋げることができたらいいのだが…。
彩希「よしっ!片付け終わりっ!かえろっか」
「あ、あぁ…うん」
最初はいつも通り並んで歩いていた。だが今日はそれだけで終わらせてはいけないのだ。
(何が何でも手を…!)
握ろうとするがなかなか勇気が出ない。諦めてしまいそうになった時
【ピトッ】
一瞬だけお互いの手が触れ合った。それだけでも心臓が飛び出そうになっていた。
(くそ~…!今がチャンスだったな…。今日はもうやめとこうかな)
そう思っていた時だった。
彩希「今日、寒いね~。うぅ…。凍っちゃいそう…。なんちゃって」
これだ。
「じゃ、じゃあ手、繋ぐ…?」
これが今の私ができる精一杯のリードだった。
彩希「…うんっ!繋ぐっ!」
(かわいい~~…!)
そして一瞬立ち止まって手を繋いだ。その後はしばらく沈黙が続いた。
(はぁ…!彩希の手、小さい…!かわいい…!)
私は目の前で起こっていることしか考えられなくなっていた。すると彩希が照れた表情で言った。
彩希「咲乃ちゃんの手、あったかいね。ずっと握ってたい…」
私は何も言わずそのまま歩いた。だが心臓の音だけがずっと鳴りやまなかった。