テラーノベル
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中学2年生の3月。もう少しで今年度も終わりで、辰哉と来年クラス一緒になれるかな、とか考えてる時期。
今の俺の席からは辰哉が見える。辰哉が他の人と話してるのを見ると少し嫉妬してしまうけど、辰哉も時々こっちを見て笑ってくれる。
でも今日は、辰哉の様子が変だ。ちょっと熱っぽい?いつもより息も苦しそう。「大丈夫?」って聞いたけど、「風邪かな、」って言ってた。
3限目、辰哉の息が急に荒くなってきた。
深「ヒュッ、ハァッ…、」
岩「辰哉…?」
あまりにも苦しそうだから心配になって席を立ち上がった瞬間、
バタッ
辰哉が倒れた。
ドクンッ
深「ファッッ、ハァッ///」
岩「何これッ、///」
今まで感じた事のない快感が俺の中を駆け巡る。周りのαの人も苦しそう…。これって…、ヒート?いやでも、辰哉はβだし…、
深「あつッいッ///」
岩「辰哉ッ!///」
辰哉を抱きたい、という気持ちを押し殺して、近付いてくるαから辰哉を必死に守った。
岩「先生ッ、救急車ッ///」
先「おう!」
岩「辰哉ッ、1回外行こッ///」
廊下に出ても、辰哉はまだ苦しそう。正直俺も、もう限界…、でも、初めてがこんなのは嫌だ。辰哉を傷付けたくない。その一心で耐え続けた。
…
暫くして、救急車が来て、辰哉は運ばれて行った。病院に行かせてくれ、と懇願したが、血縁関係も何も無い俺が行く事は許可されなかった。学校が終わってから、俺は辰哉が居る病院へ走った。
…
ガラッ!
岩「辰哉っ!」
深「…泣、照…泣」
岩「大丈夫?収まったの?」
深「俺っ、俺…、泣」
岩「何?…何があったの、」
深「俺っ、Ω…らしい、泣」
岩「…どういう事?」
深「分かんないっ、それだけっ言われて…、ヒート、だって…、泣」
俺は理解出来なくて、辰哉をさっき見た医者に話を聞こうとした。でも、
医「検査結果がΩだったんです、まぁ第2性が変わったんでしょう。時々ある事です。」
岩「…戻らないんですか?理由とかって…、」
医「まだ事例が少ないので何とも…、忙しいので、失礼します、」
岩「待って…、」
医「失礼します、」
結局納得のいく説明は受けられないまま、俺達は病院から出た。辰哉も急な事で相当ショックだったのか、ずっと喋らず、泣いていた。
…
あれから沢山調べて、稀に第2性が変わる人が居る事を知った。辰哉は今までΩじゃなかったし、ヒートや抑制剤もいまいちよく分からなくて、毎月来るヒートには暫く悩まされた。
そこで、俺達はお互いを守るために番になった。それからは体調も精神も安定してきて、辰哉もΩに慣れてきて、普通の生活が出来るようになった。
俺達がこんなに悩まされたのは、あの医者のせいじゃない。確かに稀ではあったけど、その稀な事態に対応していない医療機関が悪いんだ、とある日から思い始めた。だから俺は、今の道を選んだんだ。
岩「辰哉、」
深「何?わら」
岩「俺、さ、第2性を研究してみようと思うんだよね。」
深「どういう事?」
岩「辰哉みたいな状況になった人を、俺達みたいな不安に陥れたくないんだ。少しでも良いから知識を身に付けて、対応出来るようにしたい。」
深「…、」
岩「どう、かな?」
深「嬉しい…、」
深「実はさ、俺も考えてて…、俺、精神科医になろうかなって、」
岩「…、」
深「俺、大分悩んで、落ち込んだでしょ?俺の気持ちの経験から、アドバイス出来る事って、きっとあると思うんだよ。だから…、」
深「俺も、同じ状況の人を救いたい、」
岩「…2人で、協力して、同じ状況の人を救おうよ、」
深「俺達に出来る事は、きっとこれだよね、わら」
そうして俺達は、今の職業に就いた。
岩「と、まぁ、こんな感じ?」
深「阿部ちゃんみたいな状況だったから、協力出来て良かったよ、」
阿「うぅ…泣」
深「ちょっ!阿部ちゃん!?」
阿「2人共、ありがとう〜泣」
目「俺からも、2人には大分助けられてたみたいですね、」
岩「力になれて良かったよ。目黒、お互い同じ状況になったんだ、ちゃんと、阿部の事、守れよ。」
目「勿論です。一生、大切にします。」
渡「恋バナだったんじゃねぇのかよ、笑」
佐「確かに!感動的になっちゃってるじゃん!」
宮「え、この後俺らも言うの…?」
ラ「まぁこの流れだしそうだよね!」
向「舘さん達のも気になるな!」
俺達の恋バナはまだ続いた。
コメント
2件
気になる気になるー!!💭👀✨

ニヤニヤが😁 恋バナ楽しみ😊
𝕊𝕠𝕣𝕒☁️🫧💙