特別製、かつ改良版ペンダントの威力は絶大だった。小さなモチーフのどこに仕込まれていたのか不思議なほどの催涙ガスが勢いよく噴き出し、レオの顔面を襲う。
「がっ……うぁああぁっ!?」
レオは言葉にならないわめき声をあげながらのけぞった。首を絞めていた手が外れて、あたしはその場に転がった。
「アハハッ、ざまーみろっ! ……うっ、ゲホゲホッ」
思わず笑った拍子に少し吸い込んでしまって涙目になりながら、あたしは手を伸ばした。
同じくうつむいて咳き込んでいるサンドラの手を探り当てて掴む。
「う、ううっ……何これっ」
「しっかり!」
あたしはサンドラの手を引いて、うっすらガスが残る部屋から飛び出した。怒号とそこらじゅうのものを蹴飛ばす音を断ち切るように、ドアを思いっきり閉*************************
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