注意書___。
・付いた内応なので所々変です。
・書くのは初心なので下手です。
それでも良い場合は進んで下さい。
夕焼けの茜差す下校時。
私と一緒に下校して居た遥香が、そう口を開いた。
私は急に何を言うのだろう?、と凄く疑問に思った。
だって急に海月になりたいと、冗談交じりではなく普通に言うのだから。
「どうしたの急にw」
私は笑ってそう遥香に言った。
彼女は表情は変えずに、
「彩音はさ、生まれ変わったら何になりたい?」
私の名前を呼ぶと唐突な質問を投げ掛けて来た。
生まれ変わったら何になりたい?何て質問を大真面目な顔で掛けられると思っていなかった私は驚いた。
だが驚いたのもほんの数秒。
私の環境と生活を思い出し、何でと疑問を言うよりも先に私の頭は冷静になった。
「….私は、幸せな家族に生まれたい」
私は孤児で昔から親は居なかった。
施設も私を嫌っていて余り幸せとは掛け離れていたから。
「そっか、ニコッ」
笑って返事をしてくれた遥香に私は、
「遥香は海月だっけ?」
「何で海月になりたいの?」
私は私の疑問を解きたくて、遥香に投げ掛けた。
「内緒ー」
「えー!」
私は何故内緒にするかは余り気にしては居なかった。
すると遥香が口を開いた。
「….海月か孤児になりたいな」
私は遥香が何を言っているか分からなかった。
何故孤児を選ぶ?、私の環境を知って居るのに孤児を選ぶ何て可笑しい。
私がそう考えていると。
「私は彩音が狡いよ、」
は?狡い?何が狡いの?狡いのは….
「狡いのはそっちでしょッ!!」
私の中で何かがはち切れたのだろう。
私は普段怒鳴る事はしないが、今回ばかりは親友の遥香に怒鳴ってしまった。
「遥香はクラスメイトや家族に恵まれて!!」
「友達もコミュニケーションも上手いし頭は良いし!!」
「私なんて遥香と比べたら___!!」
少し妬んでいたのだろう。
頭が良く、コミュニケーションの取り方も上手い。
クラスメイトにも家族にも恵まれ幸せに生きている遥香が。
私は孤児で頭も良くないから。
「彩音….。」
その声でハッとなって正気を取り戻した。
「ッッ….御免ッ私先に帰るねッ」ダッ!!
私はその場に居る事が出来なくなって、彩音を置いて帰ってしまった。
電話は出来るけど今は時間を置いた方が良い気がする。
怒鳴ってしまったから明日ちゃんと謝ろう。
きっと元に戻る。
きっと______。
翌朝になり、遥香から電話が来た。
(良し、ちゃんと謝ろう!)
そう思い出ると、遥香ではなく遥香の母親が電話に出た。
「彩音ちゃん、遥香の母です。」
「あ!お久しぶりです!どうしましたか?」
「実はね___」
「えっ…..?」
私は頭が真っ白になった。
遥香が死んだ?、何の冗談を言ってるんだろうか?。
昨日の夕方迄一緒に居たのに….?。
遥香が死んだ…..?
「嘘….ですよね?、そうですよね!?」
「………御免なさい、彩音ちゃん」
「あッ……….」
本当に遥香が死んだと分かり、ボロボロと涙が溢れ出て来た。
状態を見た施設の院長が私を慰めてくれたりしてくれた。
何時もは無視するのに….。
聞く所によると、
遥香は首を吊って自殺していたらしい。
手首を切った跡もあり、リストカットをしていた可能性もあると言っていた。
何で遥香が….?
遥香の葬式の日。
私は院長と一緒に来ていた。
すると遥香の母親が現れ、
一通の手紙を渡してきた。
何でも遥香が私宛に書いた手紙らしい。
私は躊躇したが、
「開けてみなさい、」
そう院長の言葉に背中を押され、怖かったが開けて見てみた。
「彩音へ、夕方は御免なさい。彩音の気持ちも考えて話すべきだったね、この手紙は私が死んだ時用で書いたの、だからこの世にはもう私は居ないんだろうね。
私ね、虐めとか姉弟差別とかされてたの。学校でも居場所がなくて家でも余り居場所がなくてさ、もう耐えられなかった。相談して彩音を困らせたくなかったし、本当に御免ね。彩音と出会えて良かったよ。今度出掛けよって約束守れなくて御免ね。彩音は私の分も前を向いて生きて。さようなら。 遥香より。」
私は何て浅はか何だろうか。
親友が悩んでるのにも気付かず過ごしていた。
確かに遥香は良く怪我をして居て、私も不思議と思っていた筈なのに。
遥香は私よりも悩みがあったのに何であんな事を言ってしまったのだろう。
何故最期のあの日、喧嘩何てしてしまったのだろうか。
後悔した。
情けない程に泣いてしまった。
又あの声で私の名前を呼んで欲しい。
けどもう、この世界に遥香は居ない。
「遥香ッ….御免なさいッ….」
部屋には線香の香りが漂っていた。
コメント
5件
ぐわああぁ……切ない……😭でも読んでしまう、、とてもとても良い……😭😭😭😭
通知見て飛んできました!うぅッ…切ない…絵も上手で小説書くのも上手とは…神ですね…!