テラーノベル
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自分の気持ちに気づいてから数日。
俺は、自分がおかしくなってきてるのを自覚してた。
あっきぃが、
クラスメイトと笑ってるだけで。
ぷりっつ(……近くね?)
別に何もおかしくない。
あっきぃは元々そういうやつだ。
なのに、胸の奥がざわつく。
昼休み。
あっきぃが他クラスの友達に呼ばれる。
あっきぃ「ごめんぷーのすけ、ちょっと行ってくる!」
ぷりっつ「…うん」
数分後。
戻ってきたあっきぃの隣には、知らない男子。
あっきぃ「この前の文化祭の写真さ〜」
ころん「え、あれ?w恥ずかしくね?w」
楽しそうに話すあっきぃ。
俺は、気づいたら立ち上がっていた。
ぷりっつ「……あっきぃ」
あっきぃ 「ん?どーしたの?」
自然に、
あっきぃの腕を引く。
ぷりっつ「次の授業の答え合わせ、するだろ」
あっきぃ「え?今?」
ぷりっつ「今」
微妙な空気を破ったのは知らない男子の友達だった。
さとみ「おい、ころーん!次、移動教室!」
ころん「あ、マジ!?今行くー!
じゃあね、あっきぃ!」
あっきぃ「あ、うん。またね!」
ぷりっつ「…あっきぃ、座ろ」
あっきぃは困惑しながらも、ついてくる。
あっきぃ「ぷーのすけ、どうしたの?」
ぷりっつ 「……別に」(離すなよ)
喉まで出かかった言葉を、飲み込む。
放課後。校門前。
他のクラスのやつが声をかけてくる。
さっきの知らない男子だ。
ころん「あっきぃ!今度——」
ぷりっつ「今日は無理だ(被」
ころん「え?」
ぷりっつ「あっきぃ、用事ある」
あっきぃ「俺?」
ぷりっつ「ある。行こ」
あっきぃ「え?ちょ、待ってよ」
俺は、あっきぃの手首を掴む。
強すぎない。でも、逃がさない。
相手は空気を読んで去っていく。
俺はあっきぃの手首を離した。
あっきぃがいつもの距離で歩く。
あっきぃ「今日さ、ぷーのすけ変じゃない?」
ぷりっつ 「……そう?」
あっきぃ「うん。なんか、
俺引っ張られる回数増えてるw」
あっきぃは笑って、 悪意なんて一切ない。
それが余計に、苦しい。
沈黙。
あっきぃ「……ぷーのすけさ
最近、俺の予定勝手に決めるよね?」
あっきぃが不思議そうに見る。
一瞬、言葉に詰まる。
ぷりっつ「……一緒に帰りたいだけ」
(言えるわけないだろ
取られたくない、なんて)
本音が、少しだけ漏れた。
あっきぃは一拍置いて、
ふっと笑う。
あっきぃ「なにそれw
最初からそう言ってよw」
無邪気に、手を繋ぐ。
俺はちょっとドキッ、っとした。
あっきぃ「俺も一緒に帰りたいんだからさ」
――ずるい。
何も知らないくせに。
俺は、視線を逸らしたまま思う。
ぷりっつ(取られたくない)
まだ名前のついてない感情が、
確実に形を持ち始めていた。
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