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私
には理解できない価値観だ。
彼に対する興味はない。
彼は……私の求めている人間ではない。
私の願いを聞き入れてくれることもない。
それでも……。
私が求める存在になるかもしれない。
私にとって都合の良い存在であることに変わりはないがね。
君にも分かるはずだよ。
この世界の闇を垣間見てきた者ならば。
この世界に蔓延る悪を見続けてきたのであれば。
君の心に眠る正義感もまた、この世界で生きるための武器となる。
私と共に歩む覚悟があるなら、共に行こうじゃないか。
君はもう知っているはずだ。
この世の真実を。
だからこそ、私は君を選んだのだ。
私の隣に立つ資格を持つ者として。
君は私の期待に応えてくれたまえ。
これから先もずっと、永遠に。
私は私の夢を追い続ける。
そして叶えてみせるさ。
私はそのために生きているのだから。
それこそが私の存在意義だ。
私が望むことはすべて叶えられるべきだ。
私は私の望みをかなえるためだけに存在しているのだ。
それがこの世の理なのだから。
私はただ存在するだけで良い。
何もしないでも良い。
ただそこに在るだけだ。
それだけで全てはうまくいくはずだ。
なのになぜ誰も私を認めない? どうして私はここに存在してはいけない? なぜ私の願いは叶わない? 何故……?「この世はクソゲーだ」
そう吐き捨てて今日も俺は死んだ目でゲームをする。
俺の名前は鈴木 雄介。
どこにでもいる普通の高校二年生だ。
特に目立った才能もなく勉強も運動も平均以下。
顔立ちも中の下くらいで友達も少ない。
趣味と言えばネットサーフィンとゲーム。
これといって特技もないつまらない人間。
それが今の俺だ。
別に今の生活に不満があるわけじゃない。
ただ毎日が同じことの繰り返しで退屈なだけだ。
「あーもうやってられねぇ! ちょっとコンビニ行ってくるわ!」