金髪は大仰(おおぎょう)に溜息をついてからガリガリと頭を掻き、荒っぽい足音を立てて最初に座っていた辺りへと戻って行った。
「ま、まあ。そう言うことだ」
取り繕(つくろ)うように笑って口を開いたのはスーツだ。
その笑みを僅(わず)かに見あげて、俺は挨拶(あいさつ)代わりに小さく頭を下げた。
「僕は菅井。●●大学を現役で出て大手商社に勤めて……。僕も君達の一つ前の駅から乗り込んだ新参者だ。どうやらこの列車は実在しない駅に停車する、オカルトめいた列車らしい。実際、前の駅では外は 吹雪(ふぶ)いていたが出発したら田園風景。信じられないだろ。前の駅で人が降りたんだが、そうしたら二人が乗って来た」
「あの……」
俺は滔々(とうとう)と語りだすスーツの言葉を遮(さえぎ)った。
言っていることが良くわからない。オカルト耐性が無いとか、そう言うわけではなくて。
「なんだい。*****************
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