忘れたくない。

緑 ……は.ᐣ

紫 必死に名前教えたって原因突き止めようとしたって無駄なんだよ、なんでわかんねーかなぁ

緑 なにそれ…意味わかんないっ、

紫 実際そうだろうが、

緑 なんでもう諦めてんの….ᐣ

紫 あまりにも進行が早いしみことからしたら俺らは他人。その内、全てのことを忘れて何もかもみことの記憶からは消えるんだ。

緑 その態度がムカつくｯ、

紫 ムカついたってなんも変わりゃしないよ

緑 だから俺たちが変えるんでしょｯ.ᐣ

紫 だからそれが無駄だって.ᐟ.ᐟ

緑 可能性を勝手に潰さないでよ.ᐟ.ᐟ

紫 潰すもくそもあるものかｯ、

緑 ふざけてんの.ᐣ

紫 俺だって…俺だって.ᐟ.ᐟ 戻してやりたいよｯ

緑 じゃあなんでそんなに非協力的なの.ᐣめんどくさいからｯ.ᐣもう無理だからｯ.ᐣ

紫 寂しそうな目してみことの事を見つめるお前らを見るのが辛いんだよｯ

緑 んなｯ…

紫 みことと俺らは別々になった方がいい…

緑 俺はやだよっ、

紫 俺だってやだ、でもみこともしんどいだろ.ᐣ知らない人が家にいるんだぜ.ᐣ

緑 それはそうかもしれないけどｯ

紫 思い出した時に連絡でも来るだろ…

緑 別れる前提で話進めないでｯ

紫 お前がそんな気なら俺だけでも出てく。

緑 はぁｯ.ᐣ

紫 俺も辛い、お前らも辛い、みことも辛い。そんなのすちだって分かりきってる話だろ.ᐣ

緑 ｯ…

紫 はぁｯ…

緑 みこちゃんを捨てるんだねっ…

紫 自分勝手で悪かったな。

緑 …いるまちゃんの馬鹿ｯ.ᐟ.ᐟ

ﾊﾞﾀﾝｯｯ

紫 俺は馬鹿だよ…。

---

最低、最低最低ｯ.ᐟ.ᐟ

あんな風に思ってたなんてｯ…

でも正直本当のことしか話していない、でも。でもっ…

みこちゃんを救えないと思うとどうも胸が苦しくてｯ…

でも放っておけなくてｯ……

いるまちゃんの目は本当の目だった。

俺たちは一度も目を合わせていなかったけれど分かる。

真っ直ぐな瞳だった。

緑 もうｯ……

ｽﾀｽﾀｽﾀ

赤 すちっ.ᐟ

緑 ぁ…ひまちゃん、

赤 何があったんだよｯ…

緑 ｯ……

---

赤 ……は、.ᐣ

ひまちゃんは酷く動揺していた。

頭の整理が追いついていないのだろう。

赤 んだよそれ.ᐟ

緑 わかんないよｯ

赤 ｯ…

(ｶﾞﾁｬ

緑 …ぇ.ᐣ

ﾄｺﾄｺﾄｺ

紫 …ぁｯ

赤 …なんだよその荷物ｯ

紫 やっぱり廊下で話してたか、ボソボソ聞こえると思ったんだよ

赤 質問に答えろ、

紫 何ってお前もどうせ聞いてるだろ.ᐣ俺が家出ること。

緑 ねぇっ本当に出るの.ᐣそんなのめちゃくちゃだよｯ

紫 だから話しただろ.ᐣなんも伝わってなかったのかｯ.ᐣ

赤 みことのことも考えないで＿

紫 考えた結果がこれなんだよ.ᐟ.ᐟ俺がなんも考えずに家を出るとでも.ᐣ.ᐣ馬鹿言えよ.ᐟ

緑 ｯ

赤 早く出てけよｯ

紫 言われんでも出るし…

赤 お前なんて…お前なんて大嫌いだｯ.ᐟ.ᐟ

紫 そんなの勝手に思っててｯく、れよ…

俺は思わず言葉が止まってしまった。

あんないつも無表情で何事にも動じない、関心を持たないなつが

泣いていたから。

紫 ぁ……

赤 早く出てけよぉｯ… 震

緑 ひま…ちゃん、.ᐣ

紫 ｯ…

俺は黙って、その場を後にした。

NEXT♡200