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nmmn
年齢操作・暴力表現
BL表現
街中
___桃視点
桃 「ねぇー、あついー…」
翠 「文句言うなら歩いてよ!」
桃 「やだー!」
赫 「こいつらうるせぇな…」
瑞 「生徒会長も子供だね。」
黈 「この人がこんなんなら、俺でも生徒会長できるやろ」
お口がうるさい後輩3人を連れて、俺とすちは遠回りをしながらいるまの家へ向かう。
桃 「……ねぇすち、あれ…いるま?」
翠 「はぁ?昨日ODしてた人が外に出るわけ…」
2個先の曲がり角で季節に合わないパーカーの帽子を深く被って、 ふらついてる足取りで歩く人影。
パーカーのせいで体の大きさやシルエットはよく分からなかったが今にも倒れそうだ。
赫 「こんな時に人助け?」
桃 「こんなときだからこそでしょ、今俺らが助けないであの人が死んだらどうするの?」
黈 「それは極端すぎるんじゃない…?」
翠 「案外そうとも言ってられないんだけどね。」
すちは俺を下ろして、すちの次に体のでかい雨乃に俺を寄りかからせる。
こんな時ですらイケメンブームができるすちはどうなってるのか…
___翠視点
翠 「っ大丈夫ですか?」
目の前の真っ黒のパーカーを着た外壁に寄りかかっている人の目の前に立って、支える。
すると、見覚えのある顔が汗だくで今にでも倒れそうな真っ赤な顔になっていた。
茈 「…っはぁ、っすち…?⸝⸝⸝」
翠 「やっぱりいるまちゃんだったのか…この季節にこんな格好じゃ、熱中症で倒れるよ!? 」
日陰のある場所にいるまちゃんを運んで、パーカーの帽子を脱がせる。そのまま腕も捲ろうとしたけどそれは止められてしまった。
茈 「ごめん…っ、手当なんもしてねぇからみせらんない…ッ」
翠 「……っ、そう、ならいいよ。近くに後輩たちも連れてきてるから冷たいもの買ってきてもらうね。」
近くまでらんらんを連れてきていた優希くんや暇くんにさっきのお店で氷を買ってくるようにお金を渡す。
2人が走ってお店に行ってくれたのを見て、らんらんはいるまちゃんにようやく話しかけた。
桃 「なにしてんの?」
茈 「…っ、人探しだよ。朝起きたらいなかったんだ…ッ」
泣き出しそうな顔をしたに向けて、らんらんから目を逸らす。なにか言いたげならんらんはその思いを殺して1呼吸してからもう一度いるまちゃんに話しかける。
桃 「いつになったら…俺らを頼ってくれるの?」
顔を顰めさせてらんらんはいるまちゃんを見る。その期待には答えられない、そう言うようにいるまちゃんは立ち上がって走り出した。
桃 「ねぇッ!どこいくの…」
翠 「らんらん、俺が行くからそこで雨乃と居て?」
瑞 「またこさめ…?」
意外と文句の多い雨乃に、心配だけどらんらんを預ける。
今この子は走れる状態なんかじゃないし、この場で俺が動かなければ誰が動けるのだ。
そう自分に言い聞かせる。
桃 「いるまの家集合な?俺ら、そこで待ってるから…!」
翠 「わかってるよ、無理やりでも連れてくるから、そうだなぁ…後輩には手当できる道具も買ってきてもらって?」
瑞 「2人に連絡すればいいんでしょ、らんくん早く案内してね。」
スマホを片手に、雨乃はらんらんを余裕そうに背負って俺と真逆の方向へと駆け足で行く。
俺はいるまちゃんを見つけるために、さっきいるまちゃんが逃げた方向へ走る。
あんなに体調が悪そうなら、きっと遠くへは行けない。近場にいることを願ってまずは、近くの川を目指した。
公園
___翠視点
翠 「はぁ…?いないんだけど!」
いるまちゃんを探し始めて、早くも一時間が経った。
心当たりのある場所は全て行ったし、もうこれ以上捜索を続ければ俺の方が倒れそうなくらい暑い。
____はぁ、はぁ…ッ
翠 「…ん?誰かの声…?」
平日の公園は、子供が誰一人にいなくて物音がよく聞こえた。
その中でも特に荒々しい呼吸音は居場所が分かるくらいに聞こえる。
翠 「…ここにいたんだ、本当に大丈夫…?」
茈 「うるせぇ…ッ、」
公園の大きな木の影の下で木に寄りかかるように、いるまちゃんは頭を抑えて座っていた。
翠 「飲みかけの水しかないけどこれ、ちゃんと飲んで。熱中症だよ」
キャップを開けているまちゃんに渡す。「てんきゅ」なんてぼそっといいながら、震える手でちびちび飲んでいく。
翠 「一旦らんらんとの約束があるから家に帰ろう?どうせ、もう歩けないでしょ」
いるまちゃんからの返事はなかった。
今更そんなものを期待することもなく、いるまちゃんが今、上に来ている黒のパーカーを脱がす。
茈 「だめだ…って…」
翠 「知らないよ。なら、こんなになるまで無理しないでよ。どれだけ心配したと思ってんの?」
熱にやられていたせいだろうか、いるまちゃんの抵抗は虚しくタンクトップの上に俺が来ていた白の服を着せる。
茈 「これ、すちのじゃ…っ」
翠 「黒より白の方が熱の吸収が少なくてまだ涼しいでしょ、腕は隠せないけど今日は我慢して。」
俺はこんなに怒っているのに、なんだか嬉しそうにいるまちゃんは微笑む。
こんなことしないでよね。そう、いるまちゃんに釘を刺して背中に背負う。病気を患っているらんらんと同じくらいに軽くて、体温も熱い。
茈 「…ごめん、まためいわくかけた…」
翠 「いいよ別に、こうでもしないと無理してることに気が付かないんでしょ?」
茈 「……うん」
弱々しい返事を返しているまちゃんは「もう疲れた」と一言だけ言った。
俺は返す言葉もなかったし、ここで変に偽って言葉をかけるのも違うと思った。
けど、これはいるまちゃんなりに甘えた結果だったのかもしれない。
翠 「大丈夫、今日は頼れる後輩達が来てくれてるからね。」
茈 「後輩…?」
翠 「優しくて、人の為に泣いてくれるような子達だよ。…俺はあの子達がいるまちゃんやらんらんと同じくらいに好き」
茈 「それは…先輩としてのすきだろ?」
翠 「まー、それもある。けどもっと強い何かがあるよ 笑」
茈 「……なんだそれ」
いるまちゃんは莞爾として笑って、顔を俺の背中に押し付ける。
布越しに涙で服が濡れた感触が伝わるのは気が付いていた。「枯れないようにね」冗談のように、自分なりの言葉をかける。
茈 「ん、あんがと…」
茈の家
____茈視点
翠 「連れてきたよ」
桃 「!いるま…!」
すちが玄関を開けた瞬間、らんは俺を目掛けて走ってくる。らんの後ろには優希に暇、雨乃までいる。
黈 「こんなもんしか買って来れんかったんですけど…」
翠 「いいよ、それで十分。いるまちゃん、手当するからそこに座って?」
すちは俺を優しくソファーに下ろして優希が手に持ってるレジ袋から包帯やら消毒液などを取り出した。
消毒液が染みるのが怖くてそっと背中に腕を隠そうとしたら らんに掴まれた。
桃 「…これはやり過ぎ、もう少し自分の体大切にしなよ?」
茈 「…ん、」
桃 「へぇ〜なるほどね、そういう態度とるんだ?」
悪戯っ子のような顔でらんは顔を近づけてくる。こういう時のらんは、本当にただの子供のよう。
桃 「みこととこさめ。外に出て、いるまのおばあちゃん見つけてきて?」
黈 「っへぇ!?お、おれら…?」
瑞 「それはいいけど…こさめたちそのおばあちゃん見たことないよ?」
茈 「…玄関にじいちゃんとばあちゃんの写真あるから、それ持ってって」
赫 「俺も行こうか?」
桃 「いや、なつはこの後必要になるからここにいて。この街の中ならふたりで見つけられるでしょ?」
瑞 「まかせろり」
右手でコブを作るように腕を曲げて、雨乃と優希は外に出る。
1人残った暇とらんが話しているうちにすちは俺の手当を終わらせる。簡単には解けないようにガチガチに固められている。
翠 「貧血は大丈夫?一応鉄分補給用の飲み物があるから、それ飲んでおいて。」
すちから渡された鉄分と大きくパッケージにかいてある紙パックにストローをぶっ刺す。
近くのコンビニで買ったばっかなのか、水滴が大量に付いていて、冷たくて気持ちがいい。
#skfn
りお
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コメント
1件
読了しました…「もう疲れた」って、いるまちゃんが素直に甘えられたのが、すごく胸に来ました🥀翠くんの「大丈夫、今日は頼れる後輩達が来てくれてるからね」って言葉が、優しくてずるい…!あと、らんちゃんの「いつになったら俺らを頼ってくれるの?」もグッときました。みんなの想いがちゃんと伝わってくる、あったかいのに切ない回でした🤍