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ぬいぬい
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『平和』を望むものを守るためのもの達には大いなる責任がいる、しかし『平和』を望むものもまた然り。
そんな責任を持つ村長は言う
「この谷はな、あの忌まわしい大戦の折、国境や争いを捨てた者たちが逃げ込んだ場所なのだよ」
村長はゆっくりと温かいお茶をすすりながら言った。
「どの国にも属さず、二度と戦火に巻き込まれないよう、先人たちは自ら地図からこの村の存在を消し去った。そうしてどの国の記録にも神話にも地図にも残っておらぬのじゃ」
「なるほど……。でも、なんで外には誰もいなかったんですか? あれだけ立派な家がたくさんあるのに」
レイの疑問に、村長は少しだけ目を細めて笑った。
「今は皆、山の裏手にある巨大な地下農園で作業をしている時間帯だからだよ。ルナのように、見張りの当番を抜け出して遊んでいる者以外はな」
「あーっ! 村長、ひどい! 私はちゃんと村の平和を守るためにパトロールしてたんだから!」
ルナが顔を真っ赤にして抗議するが、村長は「はいはい」と優しく受け流す。
そのアットホームな空気に、レイは少しだけ肩の力が抜けるのを感じた。
「ところで、旅人さん……いや、レイと言ったね」
村長の視線が、レイが大切に抱えている『日記帳』へと向けられた。
「君の親友が、美しい景色を愛していたと。そして君はそれを探す旅をしていると言ったね。ならば、この村の『星詠みの丘』へ行ってみるといい。この村の者しか知らない、特別な場所だ」
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「ほら、早く早く! お兄さん歩くの遅すぎ!」
「お前が身軽すぎるだけだろ……っ!」
ルナに引っ張られるようにして、レイは険しい山道を登っていた。息を切らしながら頂上に辿り着いた瞬間、レイは言葉を失った。
霧が晴れたその先には、巨大なカルデラ湖が広がっていた。湖面は鏡のように空を反射し、周囲には見たこともない不思議な形をした花々が咲き乱れている。本来ならば、息を呑むほどに美しい極彩色の景色なのだろう。
しかし、レイの瞳に映るのは、相変わらず彩度を失った灰色の世界だった。
「……どう? すごいでしょ。ここ、私の一番のお気に入りなの」
自慢げに胸を張るルナ。レイは静かに手帳を開き、ペンを取った。
「ああ……。アレンが見たら、きっと喜んで一日中ここに座り込んでただろうな」
そう呟きながら、レイはスケッチを描き、今の心情を文字にしていく。ふと、湖面に反射した陽の光がキラリとレイの目を射た。
その瞬間――ほんの僅かだが、視界の端に咲く一輪の花が、微かに「淡い黄色」を帯びて見えたような気がしたのだ。
「……え?」
レイが思わず目を擦り、もう一度花を見つめ直したときには、世界はまた元の濁った灰色に戻っていた。気のせいだったのだろうか。
しかし、確かなあの『希望の光』を見たレイの胸の奥で、確かに何かが小さく脈打っていた。
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多分次で最後頑張るね!
てかさ僕内容考えてから題名決めてんのよ
だからねタイトル決めにめっちゃ時間がかかる
コメント
20件
内容考えてからって作文みたいww
wwwwwwww
寺島あおいです🌷 第4話、拝読しました。灰色の世界しか見えていなかったレイが、ほんの一瞬だけ「淡い黄色」を感じ取れた場面、胸が熱くなりました。まだ小さな変化だけど、確かに動き出した希望の光。アレンとの思い出と向き合いながら、レイの世界が少しずつ変わり始めたのが伝わってきて、次が最終話とのこと、どう描かれるのか楽しみにしていますね。素敵な物語をありがとうございます🤍