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「おまえ、いきなり……」
「俺の口で気持ちよくなりたいなら、陽さんが気持ちよくしてほしいモノを手にして、俺の口元にあてがってくれませんか?」
渋い表情の橋本の文句を宮本はスルーして、両手が塞がっているのをアピールするのに、それぞれ手に触れているものを、ぶらぶら動かした。
当然のことながら、後孔に挿いっている指も、解すように容赦なく動かす。
「ひっ、はあぁっ!」
(まだ3本だけで、こんなにつらそうにしてるなら、俺のを挿れたときは、相当な苦痛を強いることになるんじゃないだろうか――)
「ぁっ……あっ、うっ。雅輝っ、おっお願ぃ……」
息を切らした橋本は、苦悶の表情をありありと浮かべながらも、震える手で自身を掴み、宮本の唇に押しつけた。苦しげなその顔を早く変えてあげようと、ぱくっと先端を食んで吸いあげる。
「アアッ!」
宮本の肩にかけている橋本の足に力が入り、ぐいっと前へ引っ張った。その力を使って、勢いのままに深く咥え込む。
「雅輝っ、んっ! ……んんっ! ぅんっ!」
苦しげだった表情も幾分は和らいだのか、橋本の眉間の皺が浅くなった。しかも感じているのに口を引き結び、声を出さないように我慢する。
「陽さん、もっと声を出してください。俺のヤル気が半減しちゃいます」
「そんな、のっ、簡単にだ、して、たまる、かよ。っう……」
(考えたら、陽さんは喘ぐよりも喘がせる立場だったから、いざ声を出せと要求されても、恥ずかしさで出しにくいのかもしれない)
「ねぇ、それなら試しに出してみません? ぃやぁあん☆みたいな」
「絶対言わねぇぞ! ぃやぁあんだろうが、ひゃんだろうが、変な声は出ないから!」
「ひゃんは初耳です。男でそんな喘ぎ声を出す人、実際いるんですか?」
「…………」
引き続き刺激を与えるべく、宮本がナニをぺろぺろして訊ねたら、橋本の顔が『しまった』という感じの表情になった。
「あーべっ別に、陽さんの過去の男に興味を抱いたとか、そういうのじゃないですよ」
慌てふためく宮本を尻目に、橋本は気まずそうな雰囲気を漂わせて、ふいっと視線を外す。
(もしかして陽さんは、困ったことがあったら、視線を外すタイプだったりするのか?)
「たとえ話で言ってみただけだ。男がそんな変なことを言うわけないだろ」
口淫もそこそこに、橋本とのこれまでのやり取りを思い返していたら、仕方なさそうな声で理由を告げられた。
「あ、そうか。相手は女だったんだ」
「しつこいな、おまえ。たとえ話だって言ってるだろ。それよりもさっき言わせようとした『いやぁあん☆』は、江藤ちんがあげていた善がり声なんだろ?」
橋本は外した視線を元に戻すなり、白い目で突き刺すように宮本を見る。
「違いますよ。陽さんが言ったらかわいいだろうなと思ったのを、試しに言ってみたまでのことです」
「うわぁ、雅輝ってば悪趣味。俺には絶対に、似合わないセリフだって!」
「そんなことないですよ。試しにちょっとだけ、声を高くして言ってみてください。間違いなく、俺の心に響きますから」
「違う意味で響くに決まってるだろ、馬鹿じゃねぇの!」
目を吊り上げて喚き散らす橋本にカチンときた宮本は、後孔に挿入していた指を抜き去り、目の前にある大きなった橋本のブツを手にした。
上目遣いで睨みながらそれを口に含むなり、先に掴んだ手とそれを使って、上下に激しく扱きあげる。
「待っ、ちょっ! あぁっ、そんなにしたらっ」
橋本が感じて腰を動かす間もなく、じゅるじゅる吸い込みながら、それはそれは高速で強く動かした。
凄まじい快感に身を震わせつつ、極力声を出さないように我慢していたが、そんな橋本の意思をへし折る宮本のフェラになすすべもない。
「もっ、駄目、だってば。舌をそんなふうに絡ませ、くっぅ! 気持ちいっ、あっ、イクイくっ、ううっ!」
宮本が繰り出した、怒涛の責めを受けた橋本は反論虚しく、あっさりと果てたのだった。