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若き覇王に、甘くときめく恋を

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若き覇王に、甘くときめく恋を

198 - 第五章 彼と共に育む、真愛の形 EP.3「温かに育む、家族の形」③

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2025年06月16日

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「君を求めずにはいられない」



低くひそやかな声が、耳の奥をくすぐるように響く。


座っていたベッドに身体が倒されると、吸い寄せられるようにその艶めいた唇に口づけた。


「前の分まで、抱いて」


「そんなことを言われては、制御が利かなくなるだろう……」


言いながら彼が、キスマークに唇を押し当てる。


「……んっ。制御なんて、しないで……」


熱を伴う感触が、肌を電流のように走り抜ける。


「君に、酔わされてしまいそうだ……」


降りしきるキスと甘い吐息に、身体が包まれていくのを感じる。


「酔って……もっとあなたが、欲しい」


自らの口が言っていてとは思えないくらいに、煽情的せんじょうてきな言葉を洩らして、目の前にある胸板をぎゅっと引き寄せた。


「ねぇ、お願いがあるの……」


息を継ぐ間に呼びかける。


「うん、なんだ?」


「……おまえって、言ってほしい」


「おまえ?」


彼に一言を問い返されただけで、身体がゾクッと震える。


「愛してるって、言って」


ひそめた声で囁やきかける。


「ああ……」と、吐息ともつかないかすれ声で頷いた彼が、私の目を間近に覗き込む。



「おまえを、愛してる」



艶めいた悩ましげな声が、肌にじわりと浸透して沁み広がっていくように感じる。


「愛してる、あなたを」


言葉を返すと、灼けつくようにも感じるキスが唇をさらい、もう息を継ぐことさえままならなかった。

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