テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
93
#掃除
月城 蓮桜音
5,050
saza
148
水羽
1,062
「タダマさん、」黒木夫人は愛想良く只間之男を呼んだ。
「なあに、クロキさん。」彼は素っ気無く返事をした。もともと、根っから女には興味が無い。
「この間の『コンドル』の特製カクテルが美味しくってつい飲み過ぎちゃったら、やっぱり女には、ちょっとキツいわ。連れの女性がいきなり男の言葉使いになって⋯」「まア下品だわ…」「でもね、ちょっと頂いたお水でサッパリしたのよ。」「あら、なにそのお水って?」案の定只間は興味を示した。男も悪酔いする場合は有るのだろう。「じゃ、今度お礼に持って来るから、あなたから運功センセイにも差し上げるといいわ。」と夫人が言うと、「あら、あんた気が利くわね!また店にいらっしゃい。サービスするから。」と彼は言った。
翌日、黒木夫人は水の入ったペットボトルにトルコの包装紙を貼り、只間に渡した。ラベルには金隠氏が調べたイスラム語で「水」が金文字で書いてあった。
数日後、「黒木さん、」と只間が呼んだ。「あのお水ねえ、何処で買えるのかしら?運功センセイがダースで欲しいらしいのよ…」「あら、そんなに良い?」「以外な効能があってね、『痔』の痛みが無くなったって…」「まあ、それは何よりで。私のいる幻覚寺の檀家様の女性に頂いたんだけどね。今度値段聞いとくわ。」夫人は笑いが止まらなかった。
コメント
1件
あら〜第108話、面白かった!😊💕 只間さんと黒木夫人のやりとり、軽妙でいい感じだね! 「コンドル」のカクテルで悪酔い→謎の水登場→ まさか「痔」に効くとは…!🤣💦 あのトルコ包装紙に金文字ラベルの小道具センスも めっちゃツボったよ〜! 黒木夫人の「笑いが止まらなかった」って一文に ニヤニヤしちゃった⋆⸜💕⸝⋆ 次回も楽しみにしてるね、frowerhairさん!🌸