真side
真「……僕のことは、本当に気にしなくていいから。」
僕は泉さんに、そう言った。
それから数秒経ち、泉さんが言葉を放つ。
泉「…はぁ?何が「気にしなくていいから」なのぉ?ほんっと意味分かんない。傷だらけでよくそんなこと言えるよねぇ?」
真「……ぇ?ぁ…ごめ…、」
泉さんが呆れた風にそう言った。
しかし…
泉「…あのね、ゆうくん。」
……僕に寄り添ってくれる、泉さん。
泉「俺はね、大好きな人が傷ついてる姿はみたくないの。ゆうくんも、それは同じでしょ?」
真「………ッ、、」
言葉が出ない。泉さんの言う通りだ。
僕も……大好きな人が…傷つけられてたら。
それを思い浮かべるほど、胸が痛くなる。
真「……ぅ…ッ、(泣)」
泉「……俺は、ゆうくんの何かになりたい。ボディガードでも、何でもいい。ゆうくんを邪魔してくる害虫共から守りたいの。」
…だめだ。
優しすぎて、暖かすぎて……ッ、
真「ぅあぁ……(泣)」
泉「…今はたくさん泣いていいからね、ゆうくん。」
ずっと……このままでいたい、なんて。







