コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
⚠️注意⚠️
・この作品は二次創作でありご本人様とは一切関係ありません。(名前や部活も自分が勝手に考えてしまっただけなので本当の話ではないです)
・キャラが掴めてなかったり口調がおかしい場合があります。
・これはBLファンタジー作品なので苦手な方はお戻りください。(そんなにBL要素強くないのでR18❌)地雷だったり苦手な方は無言で遠ざけてください。
・この物語は「光が死んだ夏」の伝統や町を舞台にしています。”舞台にしてるだけ”で見たことない人やネタバレが嫌な人でも楽しめるようになってます。
・物語を創るのが下手で上のひかなつのように複数のアニメやマンガの設定が入ってる場合が結構あります。多分絶対パクリはありません。(君の名は、月曜日の恋人など)
・オリキャラというわけではないですが主役たちの兄弟が出てきます。
・飽き性なので途中で辞める場合があります。(今のとこ結構長い話だと)
注意事項読んだ方はSTARTー
sha視点
sha ) 俺もう行くなー!
rb ) シャオロンもう出るんか。
sha ) うん!ばばあが待っとるし!
ut ) ばばあってw
sha ) じゃあいってきまーす!
全員 ) いってらっしゃーい!
そして俺はハウスを出て希望ヶ山町の上にある村クビタチ村の方へ歩いていく
歩く度にどんどん上り坂になっていき流石に野球部の俺でも登るのはきつい
sha ) はぁ…なんでこんなとこに家建てるんや…
そして一時間でようやく大きい和風の家が見えた
俺はその中に入る
sha ) ただいまぁ
蘭) お兄おかえりー!!
そう走って抱きついてきたのは今年から高校1年生の妹の蘭真だった
sha ) おお!大きくなったなぁ笑
そう俺が頭を撫でると蘭真はへにゃと笑う
丹) あぁお兄おかえりーばあちゃんが待っとるよー
そして奥から俺の双子の妹の丹花が出てきた
sha ) 分かった今行くでー
俺が居間(リビング)に入るとばあちゃんが正座をしてお茶をすすっていた
sha ) ただいまばあちゃん
そう言って俺はばあちゃんの正面に座る
婆 ) 帰るのが遅い
sha ) ……しょうがないやん…高校忙しいんやし
婆 ) 私は31日帰って来いと言っただろう?
sha ) それは俺だってあっちでの生活もあるし…
婆 ) 今日は大切な日なんだよ。一刻も早く準備をしなくてはならない日だ。
sha ) 分かっとるって…
婆 ) じゃあさっさと準備するよ!
俺は自分の部屋に戻り巫女の服を用意する
なんで女の服を用意してるのかって?
これを俺が着るんや…
紗尾家は代々お首様っていうこの町の神様に捧げるものとして口噛み酒を用意しなければならない
口噛み酒を作るのは今日の夜の祭りで行われる
sha ) はぁ…なんで俺がこんな物…
すると急に扉が開く
丹) 着替え終わった?
そこには俺と同じように巫女の服を着た丹花が立っていた
丹) まだ全然着替えとらんやん!私が着せてあげよっか?笑
sha ) 自分で出来るわ!!
そして俺はどんどん着替えていく
毎年やってるとなんか慣れてくんな…
こんなん慣れたくもないけど…
着替え終わった俺はばあちゃんの所へ行く
婆 ) 次論吉が化粧するからおいで。
そう言われ俺はばあちゃんに化粧をしてもらう
化粧が終わり鏡を見るとそこには全身着飾られた美人で綺麗な女性が写っていた
俺ってやっぱり女装向いてるよな笑
いつまでこの髪も伸ばさないかんのやろ?
蘭) お兄こっち来て!
そう巫女服を着た蘭真に言われ俺はそっちへ行く
みんなが正座していてその前には1人ずつ木でできた機械のような物が置かれていた
俺もいつも通り座りばあちゃんを見る
ばあちゃんはその機械で糸と糸を組んでいる
これは組紐と言って人と人とを繋げるために編む大事な伝統らしい
俺もみんなと同じように作業をし始める
婆 ) 今日もいつも通り夜は祈ってもらうからね。この町の平和のためやからな。
俺はふと疑問に思ったことを聞いてみる
sha ) 俺男なんやけどいつまでこれやるん?
婆 ) お前は18歳になるまでだよ。
sha ) じゃあ今16歳やから今日合わせて後3回!?
婆 ) いや正確には後2回や。来年は落し子が捧げられるからなぁ。
丹) 落し子って村のために昔捧げられてた子どものこと?
蘭) じゃあその子死んじゃうの!?
婆 ) ……死にはせん。私らの代わりを務めるんや。
sha ) 死んだらビックリするわ…
もうすっかり夜になり俺らは丹砂山近くの神社へ来ている
俺ら3人が神社の捧場に登ると数十人が見ていた
俺は同級生がいないか心配になるがすぐにその考えを放棄した
俺は真ん中に立ちお辞儀をして踊りはじめる
片手に持った鈴の音
松明に灯った火の音
冬というのに聞こえる虫の音
辺りはその音だけで静まり返っている
そして最後は口噛み酒を作る
俺は目の前の一口の米を摘み口に入れて噛む
数秒噛んだあとそれを小さい箱へ戻していく
男子1 ) ちょっと待って!よく見たらあいつ生徒会の紗尾じゃね!?
男子2 ) えっマジやんwなんで女装なんかしてるん?
男子1 ) 知らねぇけどよく女装して米なんか吐けるよなw
男子2 ) 俺だったら恥ずすぎて出来ひんわw
そう聞き覚えのある声が聞こえた
sha ) ………ッ!!
最悪や…!まさか同級生が来てるなんて…!
学校で広められたらお終いや…
俺は儀式が終わりすぐに家へ戻って行く
蘭) えっ!お兄どないしたん!?
婆 ) すぐに戻ったらダメやんか!はよ戻ってきなさい!
sha ) ………たんや…
丹) 何?
sha ) 同級生に見られたんや!!
そう叫ぶとみんな静まり返る
婆 ) はぁそんなことか…
sha ) は?そんなことって…!俺学校行ったらいじめられるかもしれないんやぞ!
婆 ) これは大事なことや。これでからかってくる方がおかしい。なんでいじめられる?
sha ) 高二の男子がこんな巫女服来て米吐き出すとかおかしいに決まっとるやろ!だいたい何のためにこんなことせなあかんのや!いつまでばあちゃんはお首様なんて信じるんや!
俺は持っていた口噛み酒の瓶を地面に投げる
婆 ) ……ッ!この大馬鹿者ッ!!
そう言ってばあちゃんは俺の頬を叩く
蘭) おばあちゃん!?
丹) 落ち着いて!!
2人がばあちゃんを止めに行く
婆 ) これは大事なことなんや!お前はバチが当たるよ!!
そう叫んだばあちゃんは咳が止まらなくなる
丹) そんな大声出すからだよ!大丈夫?
そう言って丹花はばあちゃんの背中を擦る
sha ) 学校でいじめられるくらいならバチが当たった方がマシや!!二度とこんなとこ帰らへんから!
そして俺は家に向かって走っていく
部屋ですぐ私服に着替えて顔を洗って荷物を持ち山を駆け下りていく
ハウスに着くともう真っ暗で辺りは何も見えない
俺は閉まっている鍵を開けてハウスに入る
ハウスの中も真っ暗で時計は12時を指していた
俺は暗いリビングの床に座り込む
sha ) …なんでッ…なんであんなこと言ってッ…
すると急に電気がつく
すぐに後ろを振り返るとそこにはトントンがいた
tn ) え!?シャオロン!?
トントンは泣いてる俺を見てびっくりしていた
tn ) 大丈夫か?いつもより帰るの早いな?
sha ) …うん…ごめん…
俺は涙を手で拭く
tn ) えっと…なんか飲むか?床座ってたら寒いし痛くなるで。ソファー座りな。
俺はそう言われソファーに座る
トントンは2人分のココアを持ってきてくれた
そして俺の隣に座る
sha ) ありがと…トントンまだ起きてたんやな笑
tn ) あぁちょっとな。電話してたんや。
sha ) え?トントンって彼女いたっけ?笑
tn ) 彼女ちゃうわ!俺の親…みたいなもんや。
sha ) ふーん…帰らへんの?
tn ) 今は都会で仕事してるから会えへん。シャオロンはその…どないしたん?
sha ) 俺は…ちょっと喧嘩したんや。でもそんな大したことやないし大丈夫やで!
tn ) …そうか笑もしなんか困ってたらいつでも頼ってな。相談乗るし。
sha ) うん…!ありがと!俺もうそろ寝るな!
tn ) 分かった。コップ俺が洗っとく。
そして俺は部屋に戻り眠りについた