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数日後
会社の業務にもだんだん慣れてきた頃
ちょうど家を出るタイミングが涼ちゃんと同じでドアを開けた時に鉢合わせた
「元貴おはよう〜」
「涼ちゃんおはよ」
「今日ちょっと涼しいね」
「そうだね」
他愛もない話をしながら電車に乗って会社へ向かう
隣を歩く涼ちゃんを見るとやっぱりフェイスラインが整っていてすごく綺麗。それでいて性格もいいし頭もいい。
すぐにでも付き合いたいけど涼ちゃんはきっと僕のことはただの同僚だと思ってるんだろうね…そもそも男同士だし気持ち悪がられるかも
「…き?元貴!どうしたのぼーっとして」
「あぁごめん、大丈夫だよ」
「そう?ならいいけど」
「ねぇ涼ちゃん、今日仕事のあとご飯食べいかない?まだ僕お酒飲めないから普通のお店だけど。金曜日だし」
「ふふ、いいよぉ」
「ありがと。じゃあ仕事頑張ろっか」
「そうだね!」
まだ分からないことが多くあるので先輩に教えて貰いながら業務をこなす。でも涼ちゃんについてる若井っていう先輩は多分涼ちゃんのこと狙ってる。早く僕のものにしたいな…なんてことを考えながら仕事を進めて退勤時間となった。
「涼ちゃんおまたせ!」
「僕も今終わったとこだよ」
「じゃあ行こっか」
会社からお店までは歩いて15分ほど
2人で話しながら行くとすぐだった
「とりあえず僕は烏龍茶。涼ちゃんは?」
「じゃあ…カルピスにしようかな」
「おっけ。適当に頼んじゃっていい?」
「うん、いいよ」
料理と飲み物が少しずつ運ばれてくる。どの料理も美味しくて、初めて入ったけどこの店は当たりだったみたい
「美味しいねここ」
「うん!誘ってくれてありがとね元貴」
「うん」
店に入って1時間くらいした頃、涼ちゃんが僕の後ろに向かって「あれ?先輩?」
と言った。ドキッとして振り向くと目の前にはあの先輩、若井が立ってた。
「あれ、藤澤さんと…大森さんだっけ?」
「はい!今日は元貴に誘ってもらったんです!」
「そっか。若井滉斗です。藤澤さんの指導係の。よろしくね、大森さん」
「大森元貴です。こちらこそよろしくお願いします」
できる限りの愛想笑いをして応える
「先輩お1人ですか?」
「そうだよ。今日は誰も予定が合わなくてね」
「良かったらご一緒にどうですか?」
涼ちゃん、やめてくれ
「でも大森さんは?俺邪魔じゃない?」
「いえ、僕は構わないですよ。先輩が良かったらどうぞ」
「じゃあお邪魔します」
本当は死ぬほど嫌だったけど相手は先輩。しかもこちらはまだ入社1週間くらいの新人だから下手に断って嫌われても困る。
先輩が烏龍茶を頼んで僕らの食事は再開した