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題名(残り一週間の命)続
『2005年8月27日』
あの子は亡くなった。
僕とあの子は7歳差なのに関わらず
あの子の事を好きになっていた。
伝えたかったこの思い。
この思いを伝えたら彼女を苦しめると
思う。
僕は小さい頃から親に
『医者になれ』
と言ってきてた
親達の要望を叶えるほど僕は優しくない
親の元から離れ昔から興味を惹かれていた看護士に向けて勉強をした。
そして晴れて僕は看護士になれた。
『2005年8月5日』
初めての仕事。
僕は初めてにも関わらず少女の
お世話をすることになった。
その子は生まれた時から奇病を持っていたらしい。
そして親も亡くなってるらしい。
僕は正直それが羨ましい。
親が居なかったら自由だ。
最初は大変かもしれないけど
自由には変わりない
それでもあの子は親が恋しいらしい
親が嫌いな
僕には分からない感情だ。
僕も奇病を持っている。
小さい頃見つかった。
今でもその病気と戦ってる。
その事が切っ掛けでその子と仲良く
なれた。
いろんな話をしているがあの子は
自分の事をあまり話さない。
違う看護士に聞いたが小さい頃から
病院のベットで育ったらしい。
親はお見舞いに来る途中に事故にあったらしい。
その事を知ってからはこの世界では
いろんな物があっていろんな
風景があることをいっぱい話した。
『2005年8月20日』
彼女と先生が話してる事を聞いてしまった。
僕はあの子の事が好きだ。
でもこの恋は叶わない運命だ
あの子が死んでる姿なんて見たくなかった。
それでも運命は変えられない。
あの子が死ぬって分かってたら
好きになんてならなかったのに。
神様はこの世界から綺麗なものを
奪っていくことを小さい頃聞いたことあった。
その時は嘘だと思ってたが
この時ほんとだと分かった。
『2005年8月27日』
彼女は亡くなった。
彼女が亡くなって3日時々彼女の
声が聞こえる。
「ごめんね」「大好き」と。
僕も大好きだよと心の中でも言った。
彼女に好きと言えなかった事が1番の
心の残りだ。