君の名前を呼べない理由

1.恋バナ

『星願ー！』

そう呼んでくるのはいつものダンスの友達の、未来

いつもより明るい日。そして明るい笑顔。

いつも一緒に帰ってる。

お互い色々話し込んでる。

将来の事だったり、学校のことだったり、恋愛の事だったり………

『私ね、わたるのことがすきなの、』

ん？わたる、、？

『だから、今の彼氏とわかれたいの。』

頭が追いつかなかった。

彼氏と別れたい……？わたる、、、？

『わたる、って？』

『ああ、堀山航だよ。』

『えええ！！まじ？』

未来は選抜候補生として一緒に通ってた時期がある。

あの距離感だもんな。

好きになるよな。普通なら、

『私が今の彼氏に暴力とかふるわれててさ、それをわたるに話してみたらおれはしないとは言いきれないけど、彼女は傷つけたくない。って、同じ男だから必ずは無いみたいなこと言ってくれて、なんか好きになっちゃって、』

未来の言葉。瞳からどれだけ本気なのかがわかった。

『そう、なんだ。応援する！』

『ありがと！！！だいすきー！頑張る！』

そこからよく恋バナをするようになった、

『わたるとね、LINEしててさ！』

『前わたると帰ったんだよねー』

未来の口から出る言葉は何もかも航のことばっか

嫌なけでは無い。

でもそんなにいい人なのかな。

あんな誰とでも仲いいヤツ。

1回しか会ったことないから何も分からなかった。

でも、応援するって言葉に後悔することになった。